生まれて初めて人前でギターを弾いた曲がキャンディーズの『春一番』だった。
確か中学二年の時、林間学級での夜の宴会余興だった。各班でなにか芸をやらなくてはならなくなり、そういえばギター弾けたろ?!ってことで、うちの班は歌を演目にすることにした。とはいえ弾けるといってもまだ始めたばかりで、それもKISSとかエアロとかばかりやっていたのでリフしか出来ない。歌謡曲のコードって意外と難しいのである。
曲探しが始まった。とにかく簡単なコード進行、誰もが知ってる曲、一緒に歌える曲。男子校である。男が男の曲を歌って男が聴いてもつまらない。よし女の曲でいこう1
『木綿のハンカチーフ』だめ!コード進行がややこしい。百恵ちゃんの『夏ひらく青春』だめ!まったく弾けない。清水健太郎の『失恋レストラン』だめ!男の曲じゃん!延々と選曲でもめて辿り着いたのがキャンディーズの『春一番』だった。
山荘にあったガットギターを10円玉ピックで、全部ハイポジションで弾きましたよ(その頃ローコードがまったく弾けなかったので)。その時にやったことは今でも鮮明に覚えている。ヘタクソなギターに6人くらいだったか声変わりしたばかりの野太い声で「もうすぐ春ですね〜♪」ってがなり立てて・・・・。
キャンディーズではスーちゃんが好きだった。全員集合を観ていても目で追ってるのはスーちゃんだった。ランちゃんがフロントになったときはちょっとショックだった。芸能界復帰後の『黒い雨』も観た。重々しいモノクロ映像に迫真の演技。ドリフとコントをしていた頃のスーちゃんはもうそこにはいなかった。演技派女優として大きく飛躍していた。近年はすっかり母親役で安心感ある演技を楽しませてくれていたが・・。
スーちゃん、たくさんの想い出をありがとう! ご冥福をお祈りします。
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