COCOAの葬儀は江古田の蓮華寺付属の哲学堂動物霊園で立会い葬儀を行った。お寺付属の斎場なだけあって職員の方の対応もしっかりしていて、不安な気持ちが和らぐことができた。
お別れの間に通されCOCOAとの最後の時間。悪い冗談だったと目を覚ますのではないかと思えるほど安らかな寝顔だった。
焼き場で最後のお別れ。本当に最後か実感がわかない。大きな釜から石の台車が取り出されCOCOAが静かに置かれた瞬間、もしかしてこれは夢なんじゃないかとも疑った。夢ならば早く覚めてくれと心の中で何度も願った。
大きな扉が閉められ職員の方が深々と合唱。まるで自分の霊もどこかに彷徨うような浮遊感に襲われる。職員の方の声がけに我に返り待合に案内される。
夢ではない現実の中、さすがに待合で独りでじっとしてるのは耐えられなかったので、境内にでて気をまぎらわすため散策してみる。
お寺の前の道はよく通っていたので場所は知っていたが入るのは初めて。1375年日蓮聖人が開山したお寺だそうだ。現在の住職は21代になり歴史が感じらええる。仏神では動物が避けられ中、付属とはいえ動物の葬儀ができるのはありがたい。
立派な桜の木もあり春にはとても素敵な景観になるんだろうな。
お声がかかり斎場で収骨。全ての生きているものはいずれは仏になることは分かっていても、現実を目の前にすると受け入れられない自分と、理解している自分との葛藤に涙で前が見えなくなり箸が震える。
なんとか時間をかけ骨壷に入れ、最後は職員の方が喉仏を丁寧に収骨してくださった。
綺麗な喉仏だった。たくさんの幸せを与えてくれたからその表れだと思った。
最後に納骨堂の仏前で線香を手向け、丁寧に風呂敷に包まれ骨壷が渡された。
5kgあった体もすっかり軽くなってしまったが、きっと黄泉の国で元気に走り回って何をメソメソしてるんだって笑ってるに違いない。
17年と47日。本当にありがとう。
COCOAがいたおかげで、どんな苦しい時も悲しい時も乗り越えてくることができた。ひとりぼっちになっちゃったけど、これからは守護霊としていつも見守っていておくれ。
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