よせばいいのにまた買ってしまった偽ビール「その他の雑種(2)」。最後に登場はアサヒの『新生』。どうせ不味いだろうと思いながらも、新製品を黙って見過ごす訳にはいかない。とりあえず500mlを買ってみた。
で、結果は・・・まずい・・。
確かに真夏の海やプールで水代わりに飲んだらイイかもしれない。でも、食事と一緒にはコクがなさ過ぎ。嗜好の問題だから、これらの大豆飲料を美味しいと思う人もいると思う。現にもの凄く売れている。
しかし、ビール党からいわせて貰えば、こんなもん飲んでたら舌がバカになる。ワインだって安ワインばかり飲んでるといいワインの目利きが出来なくなるのと同じで、雑酒ばかり飲んでいたら、そのうちビールは高くて不味いとかいう輩がきっと出てくるに違いない。これは大問題である。(誰も問題とは思わないだろうけど)
各社どのCMも困ったほどに役者が美味そうに飲んでいる。ビールとは三船敏郎や高倉健、菅原文太らが無言でグビッと飲むところに醍醐味があったはずだ。「男は黙ってサッポロビール」が、腰が抜けたような緩んだ笑顔で「ふ〜」とか言ってるCMを見るたびにビール業界の終焉を感じる。(実際はふ〜と言ってしまうが)
なんか、我慢していたオシッコをようやくした後のような、ユルユルの顔に苛立ちすら感じる。この新生の織田裕二のふぬけた顔を見たか。事件はビール会社でおきてるんだぞ。大丈夫か。ドラフトワンの吉田よ、にやけてないでPRIDEの時と同じ顔で飲め。(とはいえ、自分もビールを飲むと「美味いんだなこれが」とつぶやいてしまうが・・)
そもそもビールを缶で飲むこと自体許せない。ビールをグラスに注ぐ。芳醇な泡がコップの縁からこぼれ落ちる。豪快にグラス鷲づかみし、一気に飲み干す。グラスをテーブルの上にガツンと叩きつけるように置く。その音まで響かせてようやくビールを飲む儀式に参加できるのだ。
発泡酒登場あたりからCMでビールがグラスに注がれるシーンが極端に減った。まあ、公園や河原で缶ビールを直接飲むのは仕方ないにしても、自宅でそれも晩飯時に缶ビールをそのまま飲む作法が気に入らない。(人の家のことはどうでもいいんだけど)
キリンのどごし生のCMなど、食卓で缶を飲んでいるシーンが平気で流されている。これが昔はシェア50%近くあった天下のキリンビールが流すCMとは・・・嘆かわしい。
まあ、その他雑酒はビールじゃないから、ビール作法もへったくれもないのかもしれないが、缶で飲むのがカッコイイと誤解を与えるようなビール会社各社のポリシーに、ひとり憂い悲しむのであった。
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