原宿は猫が多い。たぶんどの街より多いような気がする。キャットストリートという路地もあるくらいだ。そのほとんどが野良だけど、ヘアサロンや古着屋の子達が餌をあげてるからコロコロ太って飼い猫より立派だったりする。事務所の側の東郷神社も何十匹と猫が居候している。普通の神社だったら追い払うのに躍起になるだろう。でもここ東郷神社はなんともおおらかというか、野良も居心地が良さそうに境内に上がる階段で大の字になって寝てたりする。
こやつはサーモンピンクの珍しい色をした猫だった。カメラを向けると逃げる猫が多いが、東郷神社の猫たちはやたらじっと見つめる。毛の感じからして威嚇しているわけでもなく、きっと「なんだこの人間は」って感じで見ているのだろう。
その東郷神社の横にテニスコート付きのいかにもバブリーなマンションがあった。中庭を根城にしている猫たちも多かった。ところが春頃だっただろうかマンションの取り壊しが行われた。高層階のマンションでも建てるのかな、と思っていたらなんと『埋蔵文化財発掘調査』らしい。
埋蔵文化財?
なんといってもこのエリアはバルチック艦隊を破った東郷元帥の地。マンション壊しても発掘するほど凄い物なのか。「もしやロシアから奪った戦利品や金塊でも埋まっているのか!? さらに明治天皇の隠し財産も・・・」 高いフェンスで覆われた更地を覗き込んでみると、ここがテリトリーだったであろう猫たちが相変わらず大の字で昼寝をしていた。
ここ掘れニャンニャンとはいかないか。
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