台場で「東京ギターショー」が行われていたので遊びに行ってきた。ショーと言っても正確には山野楽器主催による販売店協賛の大商談即売会。確かに数は多いけど・・・・
リイッシューのレス・ポールが同時に100本近く見比べられるというのは大きい。でもここ数年よりヴィンテージ色は強まったけど・・・・杢がどうも今イチ。確かに杢目がおとなしい方がよりヴィンテージには近いのだろうけど・・・
色々なショップを巡ってみる。必ず言われるのが「本物に近いです」「より本物らしくなりました」等々・・・本物ってなによ。ギブソン以外のメーカーがレスポールを造って本物に近いというなら解るけど、同じギブソンで過去の残像に捕われすぎてるんじゃないかなって思う(売る側も買う側も)クルマでもよくあるよね、GTRとかGTAという車種名の呪縛に捕われてるのって。
スペックはどうであれ、やはり杢目命の自分としては、どんなにオリジナルに近かろうが、よりヴィンテージぽっかろうが、まずは杢目がビビっとこなければちょっとだめかなぁ。今回はビビっとくるやつはほとんど無かったのが残念・・・。でも、いい目の保養になった。
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ギターを持つのって色々な理由があると思う。会場で面白い会話を小耳に挟んだ。
「ギターって弾いてなんぼですよね」と客。
「う〜ん、そうとも言えませんよ」と店員。
普通逆の話をするのに、珍しい店員だなって思ってちょっと聞き耳をたててみる。
「えっ?」意外そうな客。
「ギターには色々な使い方があると思います。弾く楽しみ。見る楽しみ。そして所有する楽しみ」
「はぁ・・」
店員と客が逆になってる。きっと本当にギターが好きな店員なんだろうな、とちょっと微笑ましかった。
自分も当然「弾いてなんぼ」だと思ってる。でも、見る楽しみや所有する楽しみも良くわかる。実用品である洋服だってそうだと思う。普段着とパティー服は別々に持ってるだろうし、ビジネス服と休日服は違うだろう。滅多に着ない服だと気分もかなり変わる。例えが極端かもしれないけど、苦労して買ったものであれば使う頻度はさほど関係ないと思う。逆に良いものほど使う頻度が少なくても価値があるってもんだ。
最近よく知人から「ギター始めたいんですけどねぇ・・・」と言われる。なかなか踏ん切りが付かないようだ。でも、迷ってる必要は無いと思う。自分が本当にやりたいと思うならば、まずはやっちゃう方がいいと思う。やって挫折したら後悔は残るだろうけど、でもそれはギターのせいじゃないし。弘法はやっぱ筆を選ぶもんだ。
と、偉そうな事いっても、こういう展示会に行っても結局は自分のギターを眺めて「やっぱ自分のが一番」と自己満足に浸ってるんだから、人に偉そうな事はいえないんだけど(笑)
3 Comments
はじめまして。
私もどちらかというと『弾いてなんぼ』と思っております。というか弾いてやらねばGuitarに対して失礼(?)だと思ってます。
一時期、ヴィンテージではありませんが10本くらい所有していた事も有りますが、世話し切れなくてやむなく手放してしまいました。
とはいえ、自分が『これだ!』と思えるようなものを何本か所有できるようになりたいですね。いや、なれるようにがんばります。
Kureさん、早めの復活期待してます。
私は元々所有欲が強いので買うまでのプロセスも結構楽しんでます。コレクターには興味が無いけど、好きなものに囲まれてるのは、やはり至福の時ですね。
一番嫌いなのが買う前から後で売る事を考えてモノを買ってる人。一生つきあうくらいの覇気がないなら、買わない方がいいと思う。
NOBUさん、こんにちは。
車も一緒ですね。乗ってナンボの人もいれば、所有し鑑賞することに喜びを見出す人もいますし。
自分は乗ってナンボの人間だと思っていましたが、最近は所有する喜び組にシフトしだしたような。。。
それが原因かどうかわかりませんが、最近はいろんな車種のミニカー集めて所有する喜びを実感してます。
まぁ、ES30が戻ってくればまたモードが変わるとは思いますが。