極楽とんぼの山本圭一関連のニュースを読んでいると「未成年者との飲酒やみだらな行為があったため」と記載されている。これは今回の事件だけでなく淫行関係の事件で良く目にする。みだらな行為という表現はひじょうに曖昧で、報道としては妙に具体性を欠く言葉だと思う。みだらな行為ってどんなこと?と思う人は多いと思う。
報道機関では通常、性交がある場合は→「みだらな行為」、ない場合は→「わいせつ行為」と表現する。出版や放送関係に勤める人間ならばそういった使い分けを知っているだろうが、一般の人がニュースで「みだらな行為」と聞いてどんなことか、果たして解るのだろうか?
幼女や未成年者を保護する観点からたぶんそういった曖昧な表現になるのだろうけど、警察の出す淫行処罰には「みだらな性交または性交類似行為をするべからず」と明確に「性交」が記載されている。当然ながら違反した場合は懲役か罰金刑になる。
「みだらな行為」という曖昧な表現は再発抑止の啓蒙にならないのではないか。「みだらじゃない性交なら大丈夫」と思ってる者もいるかもしれない。そもそも「みだら」という言葉の価値観自体が曖昧だ。
警察の条項を見ると『単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱っているとしか認められないような性交又は性交類似行為』と書かれている。これは誰が読んでもわかり易い。今回の報道を書き直すと「未成年者に対し、自己の性的満足のためだけに性交をした疑いがあるため」になる。
当然、被害者保護を最優先にしなくてはいけないが、「みだらな行為」という表現は被害者保護というより加害者の行為をなんとなくグレーにしてしまうような気がしてならない。
今回の事件の真偽のほどはわからないけど、相方である加藤浩次が可哀想だよね。同じアルフィスタとして、ちょっと同情。