2001年、代官山で華々しくお披露目されたガライヤ(我来也)。当時セレモニーに招待されて見に行ったのが懐かしい。クライアントとの打ち合わせの際に駐車場に止まっていたので記念に写真を撮ってきた。
当初2002年秋からデリバリーの予定だったが、度重なる生産延期の末、昨年ついに発売中止に。決して悪いクルマではないと思うが(特にGT3000であれだけ活躍したんだから)650万という価格設定と、どこか引っかかるエクステリアデザインが災いして不人気者の烙印を押されてしまった数奇な運命のクルマ。
オーソドックスにまとまったフロントビューに比べて、窓を小さくするのがスポーツカーの常套手段であるにも関わらず、あまりにも大胆なサイドウインドウの切り込み。ロータスエリーゼが400万円台から購入できるというのに、国産で650万はあまりにも高く感じる価格設定だった。
サイドウインドウも普通にして、国産1300ccクラスのシャーシーを上手く流用してエンジンをちょこっといじって、300万以下のライトウエイトスポーツとして登場していたら・・・
リアビューを見て「あれっ」と思ったアルフィスタも多いと思う。そうテールランプはAlfa147からの流用。
シャーシーからクルマを造らなくてもいいから、昔のカロッツェリアのようにライン生産のクルマをカスタマイズするメーカーが誕生して、個性あるデゼインのクルマが増えれば、もっとカーライフは楽しくなるのに。
最近のCADのお化けのような過剰デザインのクルマにはちょっと満腹気味。ベーシックだけど美しい。奇をてらうのではなく個性的なデザイン。そしていつまでも飽きのこない造形美。そんなライトウエイトが誕生したら、ぜひ欲しいな。
※2022.7.15 高解像度画像に差し替え
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