ギブソン・57レスポールカスタム・3ピックアップを弾いていたら、ピーター・フランプトンのアルバムを聴きたくなって久々にカムズ・アライブを引っ張り出してみる。1976年の作品。もう30年も経つんだ・・・全是界で1200万枚も売ったモンスターアルバム。ライブアルバムでこれだけ売ったのは他にないんじゃないかな、たぶん。
3ピックアップのカスタムといえばフランプトンだった。甘いマスクに金髪のカーリー、ベルボトムの白いスラックスにブラックのカスタム。憧れたなー。トーキングモジュレーターもプロモーションビデオで初めて見てビックリしたし。
このアルバムなにがいいって音がいい。ライブアルバムってこうじゃなければいけないと思う。最近のライブ盤はオーバーダブのオンパレードで、まったく聴く気になれない。観客の息づかいや、ドラムのエコー、大音響で聴くとまるでホールにいるような気になる。70年代のライブ盤って良質なものが多い。アナログで録ってる優しさだろうか、当たり前だけどライブっぽいのだ。
「Show Me The Way」「Baby, I Love Your Way」・・・ああ、やっぱいい曲だ。このアルバムの翌年に発売された『I’m in you』も良かった。スーパーヒットアルバムの次のスタジオ盤という事で期待が高まったが、予想通りの良作だった。タイトルチューンの「I’m in you」はプランプトンの切ない歌声と相まって最高のバラードだった。
しかし、次の『Where I Should Be』でコケて、そのまま忘れ去られた人になってしまった・・・。今でも4〜5年に一枚の割合で新作を出してるようだけど、話題にものぼらず悲しい限り。でもギブソンがフランプトンモデルのリイッシューを発売して音楽を聴いた事が無い若い世代にも名前だけは再認知されたのはよかったかな。
当時ホウキをギターに見立てて「う〜べびあら〜」と歌っていた人は、リマスターされた音源を30年経った今だからこそ再び聴くのもいいのでは。
ちなみに3ピックアップって単にハムバッキングを一個増やしただけと思ってる人が多いけど、センター・ピックアップのコイルの磁気によってフロント、リアとも変化がおきて独特のトーンになるんだよね。同じレスポールでも全然違う音になるのはそのため。一度楽器屋でお試しあれ。
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3 Comments
>ぱだお さん
∵ なつかしいでしょう(笑)最近の写真を見ると当時の面影がないくらい老けちゃってますが・・
私もストーンズ行きました。場所がよかったのか音はある程度聞こえましたが、やはりタイムラグがあるのがすごく違和感を感じますよね。最近はコンサートはできるだけ小さい会場を選ぶようにしてます。
>テラノスさん
∵ プロデュサーやディレクターが同世代ですから、音源がかなり近いですよね。
こうやって音楽ってリバイバルしていくんでしょうね。
「う〜べびあら〜」と歌っていた人>良い時代でしたよね。最近のTVには懐かしいけれど、マイナーで余り知られてない曲が良く使われているように思えます。そんな曲を聴く度に当時の記憶が甦ります。自分が70、80歳になった時に今を思い出す、そんな生活文化が育つ世の中ならば嬉しいのですが。
ピーター・フランプトン懐かしいですね。
トーキングモジュレーターの音が・・・・
最近のライブは確かにひどすぎる。
東京ドームのストーンズも
キーボードもベースもまったく聞こえませんでした。
バランスのいい音が聞きたいですね。
やっぱブルーノートかな?