酸辣湯麺

今日はどうしてもラーメンが食べたくなって材料を買いに行った。ラーメン屋に食べに行った方が当然手っ取り早いんだけど、最近流行のとんこつラーメンがあまり好きではない。味が嫌いと言うのではなく、調理した具がちゃんと乗ってないのは物足りない。だから角煮とタマゴだけなんて許せない。サッポロ味噌ラーメンや中国料理店て食するようなラーメンでないとなんか食った気がしないのだ。特に今日はラーメンが食いたいという欲求があるので、自分の好きな食材がてんこ盛りでなくては、尚更満足できない。
スーパーに行くと香菜が売っていた。香菜（シャンツァイ）は英語だとコリアンダー、タイ語だとパクチー。好き嫌いのはっきり分かれるハーブ。よし、今日のメニューは決まりだ『酸辣湯麺』でいこう。

北海道産の色つやの良いロース肉も売っていた。こいつも買って行く。しかしブロックで買ってどうする、俺。まあ余った分は晩飯に使うとして、まずは下ごしらえ。豚肉は千切りにして下味をつけてすこし寝かせる。卵白に絡ませ片栗粉をまぶし油通しする。別皿にうつしスープの準備。
鶏の背骨や鶏冠を煮込んでダシをとりたいところだけど、そんなことしていたら明日になってしまうので、鶏ガラの元や数種類のベースを混ぜ合わせ味を整える。このときスーパーで黒酢を買ってくるのを忘れた事に気がつく。『酸辣湯麺』は中華好きならおなじみの読んで字のごとく、酸っぱくて辛いラーメンン。酸っぱくない酸辣湯麺なんて台無しだ。さてどうしたものか・・・。
仕方ないので100円ショップでポン酢を買ってきて代用する。さすがに100円ショップに黒酢なんて無かった（当たり前か）
スープの準備ができたところで、野菜を切り分ける。香菜がメインだから、クセの少ない食材を使う。青梗菜とミニエリンギ、その他キノコ数種類（水煮のもの）、唐辛子も忘れてはならない。中華の基本だ。
野菜を一度湯通ししてからさっと炒め、先ほどの肉を戻しスープを作る。仕上げは片栗粉でとろみを出し、ときタマゴをさっと流し込み辣油で味を整え湯で上がった麺にかけ、最後に香菜を山盛りのせ、完成！　クセの強い香菜をこんなに盛るのはお店では無理、自家製ならではの強烈ラーメンのできあがり（でもちょっと盛り過ぎか）。一気に完食。うまかった〜。
ただ、ときタマゴを入れ過ぎでスープが濁ってしまったのと、ポン酢だとちょっと酸味が少なかった。これは次回へ反省。でも、パクチー嫌いの人にはぶっ倒れる料理だろうね（笑）