時計好きという事もあってか、知人から「時計はなにがいいだろう?」と相談をうけることが多い。そんな時は、なぜ時計が欲しいのか逆に訊くようにしている。
理由はまちまちだ。30や40才の筋目でとか、転職を機にとか、出産記念や子供の進学記念というのもあった。そういえば結婚記念って無いなと思ったら結納返しで時計を貰う人が多いからか? ボーナスもらってセールに合わせて機械式腕時計を狙ってる人も多いんじゃないかな。どんな目的で、どんな使用環境で、どのように使うかによっても選択肢は大きく変わる。色柄だけで選ぶと失敗する事になる。そうやって悩んでる瞬間もまた楽しんだけどね。
人生の筋目に一生使える時計を買うのはいいことだと思う。最近は携帯の時刻表示で済ましてる人も増えてるらしいけど、一生大切に持っていられる腕時計と出会う事は大きな喜びでもあり、また人生の励みにもなる。「時計に何十万も掛けるなんて信じられない」という人も多いが、ちゃんとメンテナンスしていれば100年以上は楽に保つ(ある程度以上の時計の場合だけど)。家電製品や自動車とは訳が違うのだ。子供がいれば自分の形見として受け継ぐ事もできるし、身内でなくても見ず知らずの人の手に渡り新たな歴史を刻むかもしれない。未来に残るものにはロマンを感じる。
そんな事を考えると、腕時計って時間を刻む単なる機械ではなく、ある意味『活字を持たない日記帳』のような気がする。人生の色々な場面、まさに『その時』を目撃しているのは他でもない『時』なのだから。
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2 Comments
>Chousuke さん
そうなんですよね。究極の機能美みたいなものを時計には感じます。
だからコピーものや、デザインをパクったようなまがい品には強い嫌悪感を覚えます。
しかし、最初に時計を考えた人って本当に凄いなぁ。
>NOBUさん
本当の機械の始まりって時計が起源ですよねっ(笑)
機械の美しさ、時計職人の魂の集大成が時計じゃないかなって思っています。
時を越えて時を刻む・・・
そういうモノにロマンを感じる・・・
人間が生み出したモノの数少ない一品。
デザインと芸術性が融合しているのが時計ですよね。