先月末からなんだかバタバタと慌ただしい。そんななか金曜の朝、いつものように飲み過ぎで寝不足の眼で前日のメールをチェックしていると、
「元店長が先週土曜、脳溢血で倒れ今日午後2時半過ぎに亡くなりました」
という友人からのメール。「亡くなった?!」慌てて連絡する。
行きつけの六本木のブルースバーの元店長。脳出血で倒れ病院に運ばれたが意識が戻らぬまま帰らぬ人となった。原因は不明だが過労ではないかという話だった。
初めてその店に行ったのは5年前の梅雨の時期、その時の店長だった。店を辞め起業し現在は編集プロダクションやショップコンサルタントの仕事をしていたようだ。
その店に通うようになって1年もしないうちに辞めてしまったので親密というまでの関係ではなかったが、突然の訃報に驚き、強いショックを受ける。今年のいつだったかその店で偶然に再会して、仕事も順調で忙しいと話していたのが昨日のように思い出される。
仕事を片付け遅い時間になってしまったが、とにかく店に向かう。故人を偲ぶ常連客が次々と集まってくる。写真を持ってきた人がいたので想い出に写させてもらう。誰からにも好かれる不思議な魅力を持った男だった。皆で酒を交わしながら故人の想い出を語り合う。
享年35。
早過ぎる死に、鎮魂の酒はやけに喉に苦かった。
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