オフィスにロッソなラックを入れた。ソファとチェアーは赤で統一してある。キャビネットとデスクはすべてガラス板。壁は白。全体の調和から考えると白いラックが無難だけど、真っ赤なラックなんて滅多に見ないし、個性的で面白いのでチョイスしてみた。液晶テレビもボルドーなAQUOSにしたので、テレビ置くキャビネットも新調し、一気に散らかっていた荷物の大整理。これでパーフェクトなオフィスの出来上がり。
・・・と思ったけど一向に片付かず、空爆後の爆心地状態。う〜む。
ところでBlog友達のVita子さんが二眼レフを購入したようだ。カメラに対する思い入れ、写真に対する愛情がひしひしと感じられて、いいねぇ、近くにいたら抱きしめちゃうとこだよ。
写真を撮る事の魅力ってなんだろうとたまに考えるけど、全くもって答えが分からない。理由付けはいくらでもできるけど、本当のところはなんだろう。う〜ん。
50年も前のカメラを持って街角を歩いていると、空気感が違って感じられる事がよくある。思い込みじゃない?と言われるかもしれないが、例えばドレスアップしてパーティーに行った時や、新しい靴を履いて恋人と会うとき、お気に入りの時計をして旅に出て行く時、と同じように自分の行動を演出してくれる立役者にカメラがなってくれているのだ。
手ぶらの時と、カメラを持っている時との心の差は意外なほど大きい。「撮るぞ」という気持ちでいなくても、やはりカメラを持っているというだけで、どこか感性が刺激されているというか、知覚のレーダーが働いているような気がする。
ところがデジカメをもっていてもその変化はあまり感じられない。何枚でも撮れるという便利さが、逆に撮る事の緊張感を麻痺させて、味気ないものにしてしまっているような気がする。クラシックカメラの魅力はその佇まいに魅了されるのはもちろん、50年も前のカメラが何百分の1秒というシャッタースピードで正確に作動する機能美。そして失敗は許されないという緊張感。デジカメが散弾銃とするとアナログなフィルムカメラは1発づつ弾を装填するライフル銃に例えられるだろう。
微妙な緊張感が実に心地いい。浅草花やしきのローラーコースター(ジェットコースター)に乗ってるような雰囲気といえば分かりやすいか。壊れそうだけどパーフェクトに作動し、もの凄いスリルとサスペンス。現像から上がって気に入った絵に仕上がった時は思わずニヤリとしてしまう。
最近うちのBlogを読んでる人から「クラシックカメラを始めようかと迷ってる」というようなメールをよく頂く。実に素晴らしい事だと思う。自分自身、10年振りくらいにフィルムカメラに復帰して本当によかったと思っている。
趣味の世界は色々とあると思うが、この殺伐とした現代社会で、半世紀も前のカメラを手にして、今という時代を写すのも悪くはない。趣味の世界に費用対効果を求めたって仕方が無い。迷ってる時間があるなら、カメラを持ってどこに旅するか迷っていた方が得策だ。
アコースティックなカメラと旅に出る。とても素敵なことだと思うよ。
Blog内キーワード検索
Categories
Archive
My Office
4 Comments
>BIGSTONE さん
言葉の魔術師って言い過ぎでしょ(笑)
でも、そ〜なんですよ。便利が本当に自分の感性に合っているか、色々と考えることがあります。便利で失うものと、不便で失うもの。奥が深いです。
>Vita子 さん
おおっ、かなり二眼に溺愛中だね〜。
でも、よ〜くわかるなぁ、その気持ち。
ほんとご近所じゃないのが残念!
追記
ハグの為に女ぷりあげておきます :P
vita子ですw ハグして下さいね!:P
nobuさんの言葉、めちゃ響くなぁ・・。
さすがです。
>現像から上がって気に入った絵に仕上がった時は
>思わずニヤリとしてしまう。
うんうん。ほんとにそうだよね!
一人でにやけまくりです。あははは。
妙な緊張感。これ癖になりそうです。w
ご無沙汰しております。
なるほど! NOBUさんは言葉の魔術師というか、感性が
やはり、違いますね。なにか漠然と思っていたことをシャープに
浮かび上がらせる魔法を持っているようです。確かにデジカメって
便利だけど緊張感がないですよね。PHOTOSHOPとマーカーや筆の
違いとも言えるかな。PHOTOSHOPを使い慣れていると
たまにマーカーで塗ろうとする時、非常に緊張しますよね。(笑)
業界人しか分からない例えですみません。(笑)