父親方の叔父が色々な野菜を送ってきてくれた。叔父は宮城で農家を営んでいる。
鮮度が命のとうもろこしを先ずは茹でて食べた。美味しいねぇ〜。東京のスーパーで売ってるやつなんて鳩の餌だ。全然味が違う。いくら文化や科学が発達したとしても、美味しい食べ物が食べられなくなったら、文明の崩壊だ。
全ての産業の中で仮に位を付けるとしたら、農業、漁業、畜産業が絶対に一番だ。文化人や知識人など生きる術の中では最下位階層だ。いくら知識や富があったとしても、食物を作れる人には敵わない。士農工商という言葉があったが、さしずめ現代では『農工商士』だと思う。
都会は便利だ。モノだっていくらでもある。欲しいと思えばなんだって買える。だけど、本当に欲しいモノは買えない。すべてイミテーションやフェイクな気がして来る。食の安全が問われる中、都会の人間はあまりにも食に対して抵抗力が無い。
「いただきます」「ごちそうさま」日本には食に感謝する素晴らしい文化があった。世界を見ても食前、食後両方に感謝する民族は少ない。でも今、それが薄れていると思う。
エコブームでどこの企業もCMはどれだけエコをやってるかの自慢大会になってけど、例えばマクドナルド。包装紙や袋を低減してエコを年間幾ら減らしたと自慢げにCMしてるが、逆を言えば今までどれだけの使い捨て文化を助長し二酸化炭素発生の原因産業であったかという責任が全く感じられない。
子供の頃はどこの母親も買い物かごをさげて、八百屋、魚屋、乾物屋を廻った。包装紙なんて当日の朝刊だった。それがコンビニやファーストフード業界の進出で、今でいう無駄なゴミの助長になった。原宿だって毎度の事ながら休み明けの路地は、コンビニやマクドナルドのゴミの放置でうんざりだ。企業がどれだけCO2削減に励んでいるかも大事だが、マクドナルドやコンビニ業界に、ポイ捨て文化をつくったのは自分たちだという自覚が全く無いのには呆れ返る。
とうもろこしを貪り付きながら、本当の豊かさってなんだろうと真剣に考えさせられた。
2 Comments
>Vita さん
最近特にお百姓さんを見てると、「この人たちがいなかったら俺は死ぬな」って思うんですよ。いや〜実に偉大です。
めちゃくちゃ美味しいそう!
うわー 涎が・・・
NOBUさんが言うように「食物を作れる人には敵わない」って
ほんと、、そう思いますです。
凄いですよ。本当に。
本当の豊かさ・・・。
奥深い言葉ですね・・。