電車でCOCOAの病院へ行った。肌の調子が悪くてニキビのようなカサブタが出来てしまう。ダックスに多いらしく、肌に常駐している細菌のバランスが崩れるとなるらしい。ここのところ毎週、経過と薬を貰いに通っている。こう暑いと連れてくるのも一苦労だ。
来る時に始発の電車に乗ったら、さほど混んではいなかったが、シルバーシート以外の席は埋まっていた。もちろんシルバーシートに座るなんて酔狂なことはしないし、ましてやCOCOAもいるので(キャリーバッグの中に)窓際で立っていたら、30代中くらいの主婦らしき恰幅のいい女性が乗ってきて、迷う事も無くシルバーシートにどっかりと座ると携帯のメールに熱中し出した。
次の駅で60歳くらいだろうか初老の男性が乗ってきた。男性はシルバーシートの前に立つと「携帯は切ってもらえますか」と座っている女性に話しかけた。もしかするとペースメーカーの世話になっている人なのかもしれない。
当然女性は謝って席を譲るものだと思って見ていたら、老人を睨みつけるように一瞥すると、なんなんだよと言わんばかりに面倒くさそうに携帯の電源を切り、視線を反らしたまま動こうとしない。老人も呆れたように見ていた。いや、その場に居合わせた誰もが呆れていたに違いない。
病院のある駅に着いて降りようとすると、さっきの女性も同じ駅だったようで椅子から立つと、間髪入れず携帯の電源を入れドアが開く前に既に文字を打ち出していた。どれだけ大切なメールか分からないが、この女性はいったいなんなんだろうと他人事ながら腹が立った。
病院に着くと待合室はコーギーとダックスの吠え声自慢大会状態だった。飼い主はヘラヘラしながら「だめよ〜」と叱ろうともしない。犬は吠えるのが仕事だから仕方が無い、と言う人もいるがそれは間違いだ。パピーならまだしも、犬は数いる動物の中でも人間に対して従順で躾がちゃんとできる動物である。待合室で黙っていることなどちゃんと躾をしていれば犬にとっては簡単なことなのだ。
バカ吠えする犬は、犬には問題はない。飼い主の躾がなっていないだけだ。つまりバカ犬ではなく、バカ飼い主と呼ぶのが正しい。病院でも道でもやたら吠えまくる犬を見ると「バカ飼い主!」と言ってしまう(心の中で)。
先日の八王子の無差別殺傷事件や、一連の通り魔事件の犯人を見ていると、『格差社会』とか『社会の歪み』とかコメンテーターが解説しているが、社会のせいにする前に親や家族や学校の『躾の問題』じゃないかと、吠え犬を見ていると思えてくるのだ。犬だって躾できない親に子供は躾けられるのか?
可愛い顔をしたチワワが人間を噛み殺したら誰もが驚くだろう。でも犬は元々はオオカミだ。ペットが人間に歯向かってもおかしくない。さらに人間は好戦的な生き物だ。キレるのが当たり前という前提で、教育ではなく『躾』が本当に大切な世の中になってきているのではないか。
思いやりの無い女性、叱る事の出来ない飼い主、平気で人を殺す若者。どこか共通点があるように思えてならない。
5 Comments
>ミモザ さん
いやぁ怪我も無く本当によかったです。
最近は一般常識では通じない輩も多いので、どう注意すればいいのか困りますよね。
>いち さん
ほんと、ほんのちょっとでいいんですよね。
これが出来ないのが歯がゆいです。
犯人の親のインタビューをみてると、この親にしてこの息子って感じが分かるところが怖いです。
総合的に納得に1票。
私も先般動物病院に行って
飼い主が放ってる言葉に「アホか・・・」と、心の中で。
ひき肉や乳製品を食べさせるのをやめろと
先生から注意されてるのに
このコ(ワンコ)が発狂する と言い出す始末。
通勤電車の席取り合戦や思いやりのなさ、
赤の他人に刃むけるなら、自分に向けろ!
ホント納得ゆかないこと多いですね。
みんなが他人にもうちょっと優しくできたり
気遣いできたらそれでいいのに・・・。
ほんのちょっとでいいのに。
あとになってしまってCOCOAちゃん、ごめんなさいね。
皮膚病とは可哀想ですね。
NOBUさんにペトッとくっついてる姿がいじらしいです。
お大事になさってくださいね。
私も先日経験したことでいろいろ考えさせられました。
心優しいコメントをいただいて嬉しかったです
ひったくりに遭って「怖かった」ではなく、こいいう子供たちが
普通の顔をして地域に生活していることの怖さ。
ひったくろうとしたけど紐が引っかかって「あれ取れないや」と・・
犯罪者になろうとしているのに顔色も変えない図太さ・・
そっちのほうがコワイです。親の顔がみたいです。
話を違えてしまったけれど根は同じかなと・・・
NOBUさんの掘り下げ方は素晴らしいです。
私もここまで書けないとね。お恥ずかしいです(~_~;)
おっしゃるとおり、でも、教育現場はもっと恐ろしい事が…