COCOAと散歩しながらLeitz Hektor 28mm 1:6.3を早速試し撮りしてみる。1938年製、当然モノクロ時代。まだカラーフィルムなど無い時代の戦前のレンズだ。コーティングもしていなければ、肉眼ではわからないがクモリもきっといくらかはあるだろう。
ショップで説明を受けたのは「コントラストが低い、クセのあるレンズでカラーで色合いを出すのが難しい」との説明だった。逆を言えばコントラストが低いおかげでモノクロでの階調表現はピカイチらしい。インパクトのある絵は難しそうだが、淡いグレースケールのグラデーションは70年前のレンズとは思えぬ表現をするらしい。
モノクロフィルムの買い置きが無かったので、まずはカラーネガで2本程撮ってみる。
確かに他のライカのレンズと比較すると「バリッ」とした色は出ない。周辺光量落ちもあるし、逆光で撮ると色被りもひどく、店員の言う通りどこか「ボワーン」とした感じだけど、決して悪くはない。
ネットでアップされてる画像を見るとトイカメラのように色やピントがとんでもないことになってるモノも少なくはないけど、どうやらこの個体はそこまでオバカにはなっていないようだ。なにせ70年前のレンズ。撮るまでちゃんと自分のライカM3で色がでるか(?)一番心配だった。
とりあえずは使えそうかな。
2 Comments
>mamire さん
モノクロ時代のレンズをあえてカラーフィルムで使うのもまた楽しいんですよね。デジカメのように必要以上に色を強調したりせず、柔らかく撮れるんですよ。
70年前と言ったら、カラーフイルムのない時代ですよね。
なのに、色が付いてもとってもきれいです。
ピンともきちっとあって、色合いも目に優しいです。
最後の写真の肌理の細やかさにも驚いてしまいます。
一枚目の風景、見たことがあるような気がするのですが。
きっと、通っているんですね。