強風+降水確率0%=ド晴天。予想通り今日は雲一つない晴天。二眼レフのローライもって早速出かける。コースは全く決めてなかったが、とりあえず雑司ヶ谷の『鬼子母神』と千駄木の『谷中』に行く事にする。
まず自宅から副都心線でそのまま雑司ヶ谷へ。
ローライで撮ったフィルム(ブローニー版)は現像まで時間が掛かるので、とりあえずデジカメのLUMIIXで撮った写真でご紹介。鬼子母神は20年振り?くらいで、ずいぶんと久し振り。お参りして、2〜3枚写真を撮って、都電荒川線(チンチン電車)に向かう。
電車のようだけどカテゴリーでは路線バス扱いになるので駅とはいわず『停留場』という。鬼子母神前停留場から大塚停留場に向かう。荒川線に乗るのは30年振りくらいなのでちょっとドキドキする。料金ってどうやって払うんだっけ??? 基本はバスなので、都バスと同じような料金ボックスが運転席横にあって大人は160円だった。
ガタゴトと揺られながらすぐに大塚駅。どうせだったら王子まで乗って行けばよかったかと降りたあとに後悔したが、別な機会に荒川線の旅(?)をしてみよう。大塚から山手線で日暮里まで。
遠い昔、日暮里の東口で少しバイトをしていたことがあったので、懐かしい反面、西口にはまったく降りた事が無かったので谷中も実は今回が初体験。さて、最近隠れた人気スポット『谷中ぎんざ』とはいかなる所か。
まず駅をでてすぐに寺があったので覗いてみる『日蓮宗本行寺』。写真だと大仏のように見えるけど、実はかなりちっこい仏様。小学校の同級生にこんな顔した奴がいたなぁ。
しばらく歩くと最初の写真の『谷中ぎんざ』の大きなゲートが見えてくる。合わせておばちゃん密度も高くなってくる。『夕やけけだんだん』という愛嬌のある階段を下りると、そこから商店街だ。
芸能人のサインやテレビ番組の取材時の写真が所狭しと飾られてる店が多く、ミーハー濃度最高潮な商店街。今どき芸能人が来たからってどうなの?って感じだけど、おばちゃん連中にはそこがたまらないらしい。
う〜ん、と思いながら歩いていたら商店街の終わりに。あれ?あっという間。全長200mないかも(笑)。予想に全く反してどこにでもある商店街、というか普通の街よりしょぼいかも? なんでここがこんな話題になるんだろう??と不思議に思いながら、終点まで行くと『よみせ通り』という道が交差していたのでそちらに足を向ける。『谷中ぎんざ』はかなり期待はずれだったな。
狭い路地にスナックが密集していたり、昭和な店が今でも頑張っていたりと、なんか夜来てみたい雰囲気。名前もよみせだし(笑)
時計をみると午後の1時になっていた。お腹がすいた。なにかないか。お寿司屋さんが何件がありかなり迷ったけど、せっかく谷中に来たんだからもっと『変な』店を探そう。失敗してもそれが思い出になる。
しばらく路地裏を探索しているとポツンと場違いな所にラーメン屋が。名は『彦龍』怪しげな臭いがプンプンしてる。店の外見はかなり汚い。でも裏を返せばそれだけ長くやっているのだろう。もしかして隠れた名店だったりして・・・・
店内に入ると、これまた芸能人のサインと写真が壁一面に飾られている。その数も半端じゃない。壁の地の色が見えない程びっしりと。客は誰もいない。オヤジが一人タバコを吹かしている。店の雰囲気からして今日の一番乗りのようだ。
嫌ぁ〜な予感。芸能人のサインを誇らしげに飾ってる店で美味しい店に出会った事が無い。今までの経験上、数が多い程不味さが正比例して上昇して行く。う〜ん、今まで入った店の中で一番サインが多いかも・・・・・。
タンメンを頼んでみる。タンメンなら不味く作りようも無いだろう。しばらくして出て来たのがこれ。見た目は普通かな。白菜ではなくキャベツがメインか?
まずスープから。
・・・・・・う〜ん、なんだろうこの味?! 豚骨で濁っているのかと思ったけど、生麺をゆでた汁にそのままスープの元を加えてしまったような、気持ち悪い味。ちょっとドロッとした感じは麺から出た小麦粉か??
続いて麺。
・・・・・・・・う〜ん、生の小麦粉の味がする恐ろしく不味い麺。酷いね・・・この茹で方。
全部残して帰ろうかと思った矢先「こんどまたテレビに出るんだ」と話しかけてきた。「はぁ」気乗り無く返事を返すと「本も出しててさ、よかったら買ってよ」厨房の中から一冊の本が出て来た。全く興味が無かったが帯を読むと・・・
『東京下町・千駄木に”日本一まずいラーメン屋”彦龍を構え20年弱』
うげげ、やっぱ日本一まずいラーメン屋なの?!。帰って来てからネットで検索したら、
『彦龍』は、日本一まずいラーメン屋として、かつて「ダウンタウンのごっつええ感じ( フジ)」や「神出鬼没タケシムケン(テレ朝)」などのバラエティ番組で取り上げられ、 その名を日本中に轟かせているラーメン屋である。ビートたけしが「キムチをドブに捨てたような味」と言ったスープの味。等々・・・
うあがぁ、そんな有名な不味い店だったのか!。でもそんな店を偶然にも選んでしまったというとは、別な意味で運がよかった??
もちろん本は丁寧にお断りして店を出た。ここまで不味いと逆に有名になるんだね。商売って不思議だよ。
ネットで『彦龍』で検索すると色々な方のリポートがアップされているので、ゲテモノ好きな人は一読あれ。
そんなに不味くないと書いてる人もいるけど、今日食べたタンメンは自分の人生の中で一番不味いタンメンだった。1万円くれると言われても絶対に食べない。今でも、ちょい気持ちが悪い・・・。
つづく。
4 Comments
>まりりん さん
いろんな意味を教えてください〜(笑)
>なんじろう さん
知ってましたか!ぜひ食べてください。胃薬持参で。
>sorasora さん
見た事ありますか!
ぜひ一緒に被害者になってください(笑)
こんばんは、
昔テレビで見ました!
これほどの味とは・・・
ラーメン屋は絶対行かないですけど(笑)
谷中良いところですね~。
スクロールしながら期待してたら『彦龍』・・・!
行った事ないけど、店主の顔は即座に頭にうかびます。
しょうゆラーメンのスープは、しょうゆを“ちょい薄めた”味だそうです。
あ、“光ゲンジ”あれから1回も手にしてないな・・・。
壁に貼り付く“アレ”は息子が超気に入り、数分で穴開けました。
中には水が入ってて、“アレ”から出る水ってのがどうも・・・。
谷中はいろんな意味で散策するにはいいところかと。。。(;^ω^)