他人のそら似？

コーヒーはかなり苦手。自分の意志で注文することは全くと言っていいほど無い。なのでお歳暮でもらったインスタントコーヒーも気が付けば賞味期限が1年も過ぎていた。切れてても飲めないことはないんだろうけど、元々好きじゃないのでもったいないがゴミ箱行き。南無。
喫茶店に行っても当然コーヒーは頼まない。だいたいビール。だからコヒー専門店とか行くと逃げ場が無くなり注文でパニックになる。スターバックスなんて意味不明のコヒー名がズラズラと列んでいて、見ただけで酸欠のコイのように口がパクパクしちゃう。なのでスタバなんて人生で3回くらいしか入ったことがない有り様。

先日、打ち合わせで近所の喫茶店に行く。ここは紅茶が豊富なんだけど、やはりビールでいく。なんてったってコヒーや紅茶が600〜700円もするのに、ビールは500円だから頼まなくてはバチがあたる。喫茶店で飲むビールは、また別格に旨い。でも、お通しが付かないからなんか口が寂しい・・・・。
2杯目頼むかどうか迷っていたら、テーブル挟んで一つ向こうに座っていた親子連れが、どうもこちらをチラチラ見ている視線が気になる。なんだろうと聞き耳たてると、
「・・・に、似てない？」
高校生くらいの女の子が母親にこそこそ話しかけている。
「うん、うん、入って来た時に思った」
誰に似てると言ったのか聞き取れなかった。
「似てるよね〜」
さらに女の子がこちらをガン見する。
「似てる〜」
巨漢な母親がニヤリと笑う。
「なにない？」
母親とよく似た体型の親戚の叔母だろうか、話に割り込んでくる。
「・・・に、似てるでしょ」
女の子が叔母に話しかける。がぁ〜また誰って言ったか聞こえない（今、難聴なもんで）。
「あ〜、似てる」
叔母もこちらをガン見しながらニヤリと笑う。
おりゃぁ〜、いったい俺が誰に似てるって話してるんだ！　だから喫茶店は嫌いだ。
さて皆さん、俺はいったい誰に似てたんでしょ？？？