在りし日のトンネルアート。
現在は壁・柱ともにオフホワイトに塗られ真っ白に。青白い蛍光灯も増設され、すっかり様変わりしてしまった千駄ヶ谷トンネルだけど、この頃の荒廃した雰囲気は好きだった。
いつだったか忘れたが、落書きに悩む自治体がアート系の作家(学生?)と協力して、コマ割りで壁面全面にアナーキズムあふれるアートを記した。それぞれのコマは個性溢れ巨大な画廊のようでCOCOAと散歩で通るお気に入りのコースだった。
アートの上には心理的に落書きしづらいという効果を狙ったものだった。確かにその効果はあってしばらく無秩序な落書きは途絶えたが・・・
しかし、そのアートもしだいに煤け汚れてくると、アートの上にアートを上書きする美術系の集団が現れ出し、さらにその上にタギング(ヒップポップ系のぐにょぐにょした文字)を描くやからが現れだす。
タギングは本当に苛つく。特に芸術性もアート性もない単なる落書きは本当に不快だ。
最後は本当に酷い状態に・・
この薄暗い雰囲気好きだったなぁ。
いつの日か、芸術家集団とコラボした壁面アートが復活する事を願いたい。
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