一昨日の反省を兼ねて(?)昨晩はまたいつもの屋台のおでん屋で独りで一杯。鍋の中をよく見ると実に色々な食材が盛り込まれていて、おでんは栄養のバランスがとてもとれた食べ物だと思う。魚があり、野菜があり、肉があり、こんにゃく等の腸をキレイにしてくれるものまで多彩だ。
元々おでん自体は大好物なわけでもない。どちらかというと好んでは食べない。でも、屋台となると話は別だ。立ち上る湯気に眉を曇らせながら、ちょいとキツめの練りからしに涙を流し食べるおでんの味は、オヤジがつくる無骨ななかにもどこかお袋の味を思い出させるような哀愁と叙情が深〜く感じる。
今の煮汁たっぷりのおでんは明治のころ帝国大学のそばにあった「呑喜」が最初と言われている。それまでは関西の田楽や、煮汁のほとんど無いモノが主流で、スープまで飲めるというのはここから始まったらしい。昆布だし、カツオだし、辛口醤油、ダシ醤油・・・・と、お店によっても味付けはまちまちだが、戦後の主流はカツオだしのさっぱりスープだそうだ。個人的には関西の人が逃げ出すような、東京のそば汁のような色が濃いスープの方が好きなんだけど・・・。
星を眺めながら屋台のオヤジと食文化について語り合うというのもまたおつなモノ。おいしければそれでいいのだけど、たまにはその食べ物の出生の秘密何ぞを探求しながら食べるというのも、これまた粋ではないだろうか。さて、あなたの今晩のおかずはなんですか?
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