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昨日はChibiの10周忌だった。はやいなぁ、もう10年か・・・。Chibiは捨て犬だった。実家の近くの雑木林に三姉妹で捨てられていた。まだ片手で三匹が持てるくらいだったから生後1〜２ヶ月だろうか。他の二匹が柴犬のような薄い茶色だったのに、Chibiだけ白黒のパンダ柄だった。虚弱でちょっと歩くとすぐ座り込んでしまうくらいやせ細って小さかった。ひどいよね、平気で犬や猫を捨てる人間って。なにも悪い事もしてないのに。
一度見てしまったら放ってはおけるはずがない。いつの間にか三匹はしっかり家犬に。でも、一番お姉さんタイプのしっかりしていたのは数ヶ月でジステンバーにかかって天国に逝ってしまった・・・。悲しいね。飼い主がちゃんと予防接種さえしていれば、こんなにも短い生涯ではなかったのに。思い出すと涙がでるよ。24年も前の話しだから犬猫病院の環境も今のように進歩していなかったし、助ける手段もなかった。
残った二匹のうち、一匹は知り合いの大工さんが里親になってくれて、一番弱虫で寂しがり屋のChibiが我が家のパートナーとして13年間苦楽を共にしてくれた。一番虚弱だったのに、たいした病気にもならず予防接種以外医者に行く事も無く、とにかく健康に育った。晩年はかなりボケもあったけど、弱っているとはいえ足腰も丈夫で散歩も欠かさなかった。
最後は、普段通り父親と散歩に行って家に戻ると、珍しく父親の膝の上に自分から乗り、横になるとそのまま眠るように息を引き取ったそうだ。もうその時は独立していたので最後をみとってやれなかったのが自分のなかでは凄い後悔になっているけど、一番大好きだった父親の膝の上で苦しみもなく黄泉の世界へいけたChibiは幸せだったに違いない。
翌日家族みんなで自宅の庭に埋めてあげた。涙が止まらなかった。
あれから10年・・・。Chibiは天国で元気に暮らしてるかなぁ。素敵な旦那さんとも巡り会えたかなぁ。11月20日。一年で一番涙の止まらない日。でも一年振りにChibiと夢の中で思い切り走り回れる日。
なぁChibi、来年はどこへ遊びに行こうか。
