焼きナス

ビールといえばやはり『焼きナス』である。王道は『枝豆』であるが、おいしい枝豆がすっかり少なくなって冷凍枝豆がその勢力を伸ばす中、ナスは安定的に力を伸ばし種類・サイズともに豊富に選べるようになった。左党としては夏にはナスは欠かせないアイテムなのである。
こんがりと焼き上げ冷水にさらし、さっと皮を剥き、たっぷりの下し生姜で頂く。まるで芋のようにホクホクとした香ばしい味わい。キンキンに冷えたビールで喉に流し込むと、真夏の中の楽園が口いっぱいに広がる幸せさ。
『季節の食べ物』という感覚が最近は無くなってきている。枝豆だって一年中食べれるし、ナスだって一年中ある。でも、やはり野菜は季節感を大事にしたい。それが情緒ってもんだし、自然のサイクルが分からなくなっては人としてダメだと思う。
東京では水ナスがあまり売ってないので生でナスを食べる機会は少ないのだけど、焼きトンと一緒に食べる生ナスの香ばしさも忘れられない。まだ今年は生ナスを食べてないので、夏本番が来る前に早々に仕入れてきて焼きトンと食べなくては。
日本の夏に乾杯！