F値が1.5というかなり明るいレンズの1957年製 Leica Summarit 50mm。これも真鍮でずしりと重い320g。Leica M3のボディーと合わせると970gになるヘビー級だ。ちなみに最軽量のデジイチ、オリンパスのE-410はボディーが375gしかない。とはいっても軽ければいいというもんでもない。ギターもモデルガン(?)もそうだけど、ずっしりくる方が持っている実感があって好きだ。
ところでこのSummarit 50mm、Lマウントと呼ばれる古いタイプのねじ込み式になっているので、M3に装着するためにはアダプターが必要になる。で、専用のアダプターを付けたのだがどうもセンターがずれる。本来ならば▲の印が12時の位置にいなくてはならないのが、1時の位置になってしまう。これは仕方がない事で、アダプターをかました場合▲がどこにくるかは神のみぞ知るってことで、精度的には問題がないので諦めるしかないらしい。
が、やはりこういったズレは許せないのがA型の悲しい性。一度気になり出すと、どうにも我慢できない。うちの場合ねじ込み式に対して行き過ぎているので、レンズとマウントの間にないか噛ませば手前で止められるはず。早速実行だ。
1時にずれるという事は30度。一回転でやく0.2mm溝が刻まれているので、30度という事は約0.015mm厚のスペーサーを噛ませばいい計算になる(たぶん)。コンマ厚となると、もう紙しかない。 おおよその見当をつけて四六版/135kgのコート紙をチョイス。レンズキャップで型取りしてハサミで切り抜く。結構いびつだけどどうせ見えなくなるので気にしない。こういうところはO型の父親ゆずり。 |
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レンズに装着。ちっこ過ぎるように見えるけど、はみ出したらみっともないのでこれくらいで丁度いい。マウントを軽くねじ込みボディーに装着。 |
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ぴったしカンカン!ドンピシャで12時の位置に▲が。我ながら一発であっぱれな仕事。 やはりこういった目盛りはちゃんと向きが揃っていた方が気持ちがいい。もちろんこれくらいの厚さであれば精度に影響もないし、きつく挟み込んでいるからコート紙が水分を呼ぶという事もないだろ。 |
で、路上ライヴなお兄ちゃんを一枚。日影も潰れず、前で踊っている女の子たちのボケもいい感じ。とても素直なレンズ・・・・と思わせておいて、実は開放にすると強烈な竜巻ボケが出る暴れん坊(笑)
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