普段見慣れた風景や光景、モノであったり人であったりを写真に収めると、まるで初めて出会ったような新鮮な驚きを感じる事がある。毎日見て毎日そこを通っているはずなのに何故だろう。50年近くも前のカメラを使っていると、さらにその感は強くなる。
身の回りのもので50年以上も前の道具で現役ってあるだろうか?。まぁよくも生き残っていると思う。ライカやローライならいざ知らず、このKINGなどまったく評価もされず、80年代に倒産して無くなってるメーカー。誰が使っていたか知らないが、よく生き残っていたものだと思う。
最近古いカメラが女性に人気だと言われているが、COCOAと散歩していても確かにクラシックカメラを首から下げた女の子をよく見かける。本人より明らかに年上の金属製のカメラを下げてる姿はミスマッチではあるけれど、コケティッシュで可愛らしい。なぜ古いカメラが人気なのだろう。もちろん人気と言ってもごく限られた絶対数ではあると思うけど、Blogを見ていてもなんと女性の多い事か。
昔はテクニック至上主義が横行し、どこかカメラは男のモノというイメージがあったけど、デジタルカメラのおかげで誰もが簡単にプロ並みの画質で撮れるようになると、そのアンチテーゼで『味わい』を求める人が多くなったんではないかと思う。ちょっとくらいピントが外れたって、露出がおかしかったって、自分が「あっいいな」って思える仕上がりになっていればそれでいいし、古いカメラ自体にロマンを感じるのもまた楽しいことだと思う。
テクニックに頼らない『味わいフォト倶楽部』一緒に始めませんか。
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3 Comments
>BIGSTONE さん
素敵な親子ですね・・・
その子供が大人になった時が楽しみです。
どんな趣味人になってるのかなぁ
>mat さん
確かに相性ってありますね。
有名で高価なカメラが必ずしもいいかというとそうでもないし、
だからといって何でもいいわけでもない。
自分の場合は今のところ自己満足ですがとても相性のいいのに巡り会えてると思ってます。
自分は、フィルムで納得のいく写真を1枚でもいいから撮ることですね。今はデジカメ1本のような状態で、そこから遠ざかっているように思います。最近はローライ35を使い始めているのですが、こうしたカメラのポテンシャルを引き出すのもおもしろいのですが、相性ということを考えなおして、自分の納得に近づくための相棒を探しているところです。
味わいフォト倶楽部ーいいですね。
昨年の夏の話ですが、向ヶ丘遊園付近にある日本民家園を
見学に行った時の事。入園者のある家族連れと遭遇したのですが
その一家の小学生高学年の男の子とその父親が仲良くニコンF
フォトミックを首からぶら下げていたのです。それは父親が当時使っていた
物か最近、中古品を買ったのかは知る由もないのですが、そのカメラは
42年前から15年間にわたって発売された製品。しかし、いまだに当時の
凛とした存在感と凄みを周囲に放っているように感じて、憧れていた気持ち
が甦ってきました。あれは懐かしさとは別の感情だったと思います。
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/about/history/d-archives/camera/history3_f2.htm