ニュースを見ていて驚いた。「岐阜市立女子短期大生活デザイン学科の学生6人が世界遺産になっているイタリア・フィレンツェ市のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に自分の名前などを落書き」(詳細はニュースで)
この事件のポイントは『世界遺産』『デザイン学科』『6人』。落書きは恥とかいう以前に、デザインを学んでいる者がこのような行為をする事自体が信じられず、それも自分たちの名前と♡マークというデザイン要素も全くない低俗な落書きを、6人の誰もが止めもせず行ってしまったという事。少なからず『デザイン』というものに興味があって短大に入ったであろう人間が、文化というものを理解せず、高揚してしまったというだけで片付けられる事ではない。
小学生や中学生ならご免なさいで済む問題でも、デザインを学んでいる彼女たちが行った行動は根が深いと思う。
この学校がなにを教えていたのか分からないが、デザインとは技術や知識ではなく、文化や風土、習慣を理解し、それを具体的に形にするという洞察力と応用力だ。まだそれを教わっている最中とはいえ、長い歴史を生き抜いてきた建築物や造形物に対して、過去をすべて否定させるような愚行をしてしまった彼女たちの罪は大きい。
(*写真はホーチミンで見かけた落書き)
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