八月最初の土曜日。世の中はすっかり夏休み気分。折角FAT BOYも納車されたことだし、ちょっと走りでも行こう。場所は、奥多摩とか手頃の距離でいいかな。
ネットで交通情報を見てみると・・・ゲゲッ、中央道は調布から30km渋滞。他の高速も似たようなもの。車なら間違いなく行こうとも思わないが、バイクなら多少の渋滞でもすり抜けられるだろう。天気もピンポイント予報で、奥多摩地区は20%の降水確率。20%なら大丈夫だろう。
時間をずらしてお昼頃に出発。しかし、下の甲州街道も環八を越えると全然動かない大渋滞。道幅が狭くすり抜けもままならない。曇ってるけど日差しが強く、オイルはどんどん高温に。これなら高速で行けば良かったと毒づきながらもどうにか八王子に到着。お祭りの八王子を抜けると順調にながれ、だんだん人家も減り、辺りは深い緑に。さすがに午後になると走り屋系のバイクもいなく、マイペースで愉しめる。
「やっぱ自然はいいね〜」と呟いた瞬間、どんよりした厚い雲が。それも薄めた墨汁のような嫌な雲。果たしてこのまま山奥に入って良いものか一瞬躊躇したが、ここまで来て引き返すのも勿体ないので、降水確率20%を信じて、さらに奥深く入っていく・・・・と。
「あれ?雨?」ヘルメットにポツンポツンと雨粒が当たる音。「あれ、ヤバイかな」のなの字を言い終わらないうちに、雨が『ザーッ!!』辺り一面なにも見えなくなるほどの豪雨。『ズッザーッ!!!!!』って感じ。
「避難するとこ、避難するとこ・・!」
人家はとうに無くなっていて、雨宿りするヒサシもない。こまったこまった。すると遠くに見えるはバス停の小屋発見。「天の助け!」とアクセルを全開に。
が、先客御礼バイカー満員でとても入る隙間もない。「ゲゲッ」その小屋はパスして次の雨宿り場所を探すが、ドブはすでに水が逆流し、道路は川のように。「こんなんじゃカーブも曲がれない」
おっかなびっくりトロトロ走りながら避難所を探すが、どこも無い。すでにもうパンツまでビチョビチョで、だんだん雨宿りする意味が無くなってきたような気がしてきた。
すると今度は雷が。これはヤバイ。鉄の固まり抱えて走ってるんだから、落としてくれっていってるようなもの。来た道を振り返ると、向こうの空は明るく雨は降っていなそう。残念だが、ここで断念。Uターンし、一目さんで引き返す。さっき通ったバス小屋のバイカーの視線が痛い。
市街地にはいると途端に雨は止み、まるで別世界。濡れてる車もほとんど無い。「なんで俺だけずぶ濡れなの」と呟きながら、上りの高速を全開で。あっという間に乾いちゃったが、バイクを汚しに行っただけの散々なツーリング。
そういえば降水確率の下に『雷雨に注意』と書かれてあったのを、ぼんやりと思い出した。
さすが東京の水瓶、ちゃんと仕事してくれてるよ。くそっ!
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