最近新聞折り込みに入ってくる車のチラシは、なんだかワゴンとかワンボックスだらけ。クーペやスポーツタイプなど載ってないことも多い。正直この手の箱クルマは生理的に受け付けない。どんな豪華になっても商用車にしか見えないんだよね・・。
特にセダンタイプのワゴン車。これはだめ。スポーツなんとかと付いていても工務店のクルマにしか見えないし・・。Alfa156GTAのスポーツワゴンが出たときは信じられなかった。(あくまで個人的な嗜好の問題なのでオーナーさん気分を害さないでね)
写真は2004年にベルトーネが発表したアストンマーチンDB9ベースのコンセプトカーJET 2。
こいつはさらに凄い。2ドアのスーパースポーツをワゴンにしちゃう発想はやはり欧州人。アストンマーチンは好きだけど、こいつは理解できない。でも、リアのデザインとかはさすがベルトーネと唸るほどクール。AlfaGTと同時期なだけに、なんとなくデザインの共通点も多い。そういえば、昔フェラーリのワゴンもどこかがコンセプトカーで出してたけど、う〜ん理解できない。
趣味のクルマって空間を犠牲にすることに非日常的な演出をしている部分が大きいと思う。スーパーカーと呼ばれるクルマは、性能・空力・デザインが何よりも最優先され、スペースユーティリティーは簡単に犠牲にされる。その犠牲になったところに自虐的に乗り込むと、母胎に戻ったような安心感が生まれる。それは単に狭いのではなく、無駄な部分を徹底的にそぎ落とした洗練された空間だからに他ならない。それこそがスポーツカーたる所以だと思う。
しかし、ワゴンやワンボックスに乗ると、実に緩い。なんか一日中スウェットを着てるようなユルユル感が、楽なのになぜが居心地が悪く感じる。極端な言い方をすればパンツのゴムが緩んだ感じがするのだ。もちろん実用車としてワゴンやワンボックスは良いと思う。大家族やアウトドアが趣味なら物理的にクーペは無理だろう。
なぜセダンやクーペがこんなに売れなくなってしまったんだろう。ワンボックスに乗ってる人がみな8人家族とは思えないし、ワゴンの人はみなウインドサーフィンをやって毎週末バーベキューをしてるとも思えない。カッコイイ車より楽な車がいいのかな・・・。
クルマって憧れの存在だったよね。
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