楽器をやらない人でもギブソン・レスポールという名は一度は聞いたことがあると思う。フェンダー・ストラトキャスターと双璧をなすソリッドギターの名器だ。
子供の頃、音楽雑誌を見るとミュージシャンが自宅のリビングにギターを所狭しと並べて「愛器紹介」のようなコーナーが必ずあった。レスポールやストラトがずらりとならび、さすがプロは凄いなって思ったもの。
今、学生時代にバンドをやっていたオヤジ世代が、子育ても一段落してちょっと小金持ちとなり、学生時代に買えなかった憧れの楽器を手にして青春よ再びなんてことがブームになってるそうだ。確かに楽器屋に行ってもこいつ音楽やるのかというような部長さん風オヤジがウロウロしている。でもそういう人に限って学生時代はLAメタル命で化粧して演奏してたり、かなりヘビーだったりするから面白い。
なんて偉そうに言っても自分もまったく同じ。会社に勤めたばかりの頃なんてどうあがいてもギブソンのギターなんか買えなかった。そのストレスの反動か今ではギブソンも4本に・・。テクニックを磨くより物量作戦で勝負を挑むのは典型的なオヤジ世代の現れ。
この4本のレスポール、値段はもちろんネックの太さも違えば音も明確に違う。同じハードロック・メイプルをトップに使っていても、フレームのパターンも深みも全く違う。それぞれの杢目を眺めてるだけでも時間が経つのを忘れてしまう。
きつめのバーボンをロックで飲みながら、アンプに繋がずそのまま生弾きでブルージーなソロでも弾いていると、そこは自分一人の桃源郷。はたから見れば同じソロを何十回も弾いてる単なる酔っぱらいだけど、そんなことはお構いなし。駅のホームで素振りしてるオヤジよりずっと良いでしょ。
10年、20年と弾き込んでいくとニッケルメッキはくすみ、薄く塗られたラッカーは経年劣化で色合いがどんどん変化していき、ボディーも乾燥が進むに連れ良い感じの枯れた音になっていく。エレキだから音なんかに違いはないと思ってる人も多いけどそれは間違い。エレキだからこそ木の鳴きが重要なんだよね。
どう、またちょっとギターでも弾きたくなったでしょ? ギブソンのレスポールでも一本どうですか?
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2 Comments
はは、最近独り楽器屋まっしぐらです。でも、実はまだ欲しいレスポールがあったりして・・・・・(病気)
ずらりと並んだレスポール壮観ですね。
一本下さい(笑)。