アゲハチョウの幼虫モス5号が無事サナギになりました。2日前から全く動かなくなっていたので、そろそろだろうと思っていたら、今朝見たらいきなりサナギに変身していた。いや、よかった。
しかし、生命って本当に不思議だ。卵から何度も変身して最後には全く違う蝶になる。哺乳類から比べるとどう考えても合理的には思えない。が、成長の過程を見ていると変身には理由があることが分かる。卵から孵った幼虫は真っ黒い粒状態。まるで昆虫の糞にしか見えない。段々脱皮を繰り返すと真っ黒い体に白い帯のような線が出てくる。これがまた鳥の糞にしか見えない変身の巧さ。そして最終段階の幼虫になると緑色に変化し、完全に葉っぱと同化する。
自分の成長過程に合わせ、変身することによって自分自身を防衛している。「生き残り」という進化の過程で得た処世術なのだろう。最初の幼虫「ラー」は枯れ木でサナギになったので全身が焦げ茶色だったが、このモス5号は若木に掴まっているのでとても綺麗な緑色をしている。眠っている間にも自分を保護色に変化させるとは・・・・この生きる事への執着心には恐れ入る。
いま自殺者の数が交通事故死亡数を上回る勢いだそうだ。人間はどんな脱皮を繰り返しているのだろう。
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アゲハ蝶
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