ホームページに写真を多く使っているせいか、デザイナーという職業のせいか、よくカメラ購入の相談を受ける。一番多い質問はやはり「なにを買ったらいいのだろう?」。特に一眼カメラが初めてという人は、それこそ未知の用語のオンパレードでカタログ見てもなんだか分からないだろう。
正直、自分もなにがいいのか分からない(笑)。確かにカタログスペックを比較すれば『性能』という基準で甲乙は付けられるが、性能のいいカメラが必ずしもいい絵が撮れる訳でもない。ロースペックのカメラだって非情に良い味があったりする。最低限のスペックは必要だが、それ以上の部分は、握った感じや持ったときの重さの第一印象が一番重要なんじゃないかと思う。どんなに軽量でもしっかり握れないほど小さければ撮影に悪影響が出るし、逆にどんなに高性能でもバカでかくて重くては気軽に撮影する気になれなくなってしまうし。
やはりカメラを選ぶときは店に行って各メーカーの機種をいじり倒して、持った感じが一番心地いいものが結局は愛着もわいて永く使えるんじゃないかな。と思います。
Nikon D50を使い出してはや数ヶ月。撮った枚数も数千枚になるが、まだ使いこなせてる訳じゃない。基本的にカメラに限らず機械関係に馴染むのは遅い性格。使い倒してようやく自分のモノって感じになる。D50も最近ようやく手に馴染んできた感じ。元々グリップ感がよくて買ったので握り心地は最初から問題ないのだが、最近のカメラは機能盛りだくさんで頭が付いていかない・・・。
D50のカラー設定は三種類あって、デフォルトでは「IIIa」のsRGBになっている。このプログラム、Nikonらしからぬ鮮やかな色合いとシャープさで、オートモードで撮影してる分にはほとんど不満なく綺麗に撮れる。ただ、鮮度が高すぎて微妙な色合いを撮りたいときに誇張されすぎるきらいがある。特に難しいのがギターのサンバースト・カラー。赤が強すぎたり黄色がレモン色に転んでしまったりと、グラデーションの雰囲気が実物と微妙に違うのだ。
今日はカラー設定をD70とかと同じ「Ia」のsRGBに変更してプログラムモードで撮影してみた。で、撮ったのがこの写真。かなり実物に近い色合いになったけど、まだ赤みのグラデーションが綺麗に出ない。なんかベタ〜って感じになってしまう。木目も肉眼で見える部分が消えてしまっていたり・・。(自分の腕が足りない方が大きいかもしれないけど)
違う角度だけどオリンパスのE-20で撮ったのがこちらの写真。赤部分のフレイムの立体感もちゃんと出ているし、黄色の部分も補正無しでほぼ実物に近い。ぜんぜんロースペックのオリンパスE-20の方が綺麗に撮れるから、ちょっと複雑な心境(笑)。ホワイトバランスの精度がオリンパスの方がいいのかもしれない。ISO感度がD50が200始まりなのに対して、オリンパスE-20は80始まりのなので、部屋中で撮った場合、そのあたりも影響があるのかな。
マクロ撮影もオリンパスの方が質感がいい。ということで、部屋の中ではオリンパス。外ではNikonと使い分けている。カメラって難しいね。
Leave a reply