恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館に「発掘された不滅の記録1954-1975 VIET☆NAMベトナム そこは戦場だった」を観に行ってきた。実は東京都写真美術館に行くのは始めて。最近ちょっとベトナムに関心があったので、タイムリーにチケットをもらったので、どんなものかと行ってみた。
タイトルの通りベトナム戦争中の報道写真展。共産政権誕生から、南北分かれての泥沼の戦争。そしてサイゴン陥落までの年代を追った写真の数々。戦時中の写真はどれを見ても氷のように冷たい。笑顔が写っていても安らぐ笑顔はどこにもない。モノクロの画像がさらに重くのしかかってくる。ピュリツァー賞でよく目にする写真はもちろん、北ベトナムの報道カメラマンから観た写真も多く、興味深い内容だった。
サイゴン陥落が1975年だから30歳以下の人はベトナム戦争自体リアリティーが無いかもしれない。遠い昔の話のような印象を持ってる人も多いと思う。でも、逆を考えればたった30年前まで同じ異民族が殺しあいをしていたわけで、政治と思想というのはなぜここまで民衆を駆り立ててしまうのか・・・・。
今、世界で起きている政治的、軍事的な問題を直視するためには、もう一度ベトナムを振り返る必要があるような気がした。この写真展にそういった意図があるのか分からないが、同じアジア人として考えさせられる内容だった。
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