今度は社内のローカルのサーバーが壊れた。サーバーといっても初期型iMac。さすがこのiMacはかなり酷使したせいか安らかに永眠。データの漏洩を防ぐためマシーン全部を徹底的に分解して燃えないゴミに・・・。
モノを分解するのは実に楽しい。考えてみたら子供の頃から分解するのが好きだった。ちょうど小学校2年生くらいかなぁ、カラーテレビが登場して一気に白黒テレビからの買い替えが急増し、ゴミ捨て場にはいつも大きなテレビが無造作に捨ててあった。
家から2〜3種類のドライバーを持ち出し、ゴミ捨て場で解体工事。狙うは『真空管』。古いテレビほどでかい真空管があるから友達と取り合いだ。いい色に焼けたでかい真空管はマイコレクションにして、他のクズ真空管は別な遊びに使う。友達と油で手を真っ黒にしながら戦利品をポケットにいっぱい詰め込み、向かうは近所にあった百貨店「緑屋」。(昔は渋谷や三茶にもあったのにね、今は西武に買収された)
近所で一番高いビルだった(といっても5階建てだったけど)。下がお店で上はマンションになっていた。階段で屋上に上がりフェンスを乗り越えて、落ちないように腹這いになって地上を覗く。股間が縮みあがるような恐怖感になぜか笑い出す「がははっは・・」
腹這いのままポケットに詰め込んだ今日の戦利品を取り出す。それは怪しく黒光りする真空管。子供心に黄金色に焼けたガラスが、麻薬のような陶酔感を覚える。「がっははは」なぜかまた笑う。
鼻先だけマンションの屋上から突き出し、真空管を目の前に持ってくる。
「3、2、いち、投下!」
真空管は吸い込まれるように落下していく。しかし、その動きはまるでスローモーションを見ているような幻想的なものだった。
「ボムっ!」
「・・・・・」
誰もいない緑屋の裏庭に投下された真空管は鈍い音とともに破裂する。日常生活にはあり得ない音。重く深い炸裂音。クラクラするほどの恍惚感に不覚にも鼻水がこぼれる。
「がはははははっは」
なぜだかまた友達と大笑い。
「投下!」「ひゅ〜」「ボムっ!!」「がははははは」
あのままモノをずっと分解していたらきっと科学者になっていただろうな・・・・。懐かしき昭和の想い出。
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ダンエレクトロは3万円で買いました。でも、ギターマガジンに書いてあった通り、値段のわりにはかなり良い音です。造りは1万円でも高いと感じるくらいですけど。
中国製ですが今のところネックは無事です。(笑)