最近周りでレスポールを買う人が増えている。う〜ん、なかなかよろしい。
で、リイッシューってどうなの?とかヒストリックってどうなの?と良く訊かれる。ギブソン・ヒストリック・コレクションに興味を持っている人が多いようだ。通称「ヒスコレ」と呼ばれているカスタムショップ製造のギターだ。
どうなの?と訊かれれば「いいよ〜」と言うしか無い。ギターって一本一本音が違う。特にカスタムショップ製だと手作りの部分も多くなるから、なおさら差が出てくる。高音が良く出るシャキッとしたモノもあれば、ウォームでサスティーンが良く出るものもある。店員がいいと言っても気に入らないのも多いし、逆に売れ残りで自分にドンピシャってものもあったりする。
音もそうだけど見た目も楽しめるのがレスポールの魅力。アーチトップに幻想的に入り乱れる杢目の美しさに魅了される者は多い。もちろん自分もそう。だからレスポールと言えば杢目命!になっちゃう。
買う時の「コツ」を教えてと言われるが難しい。結局選び方の法則なんて無いんだけど、それじゃ話が終わっちゃうので自分が買う時の基準みたいなものをちょこっと。参考になれば幸い。
1.ネットで掲載されてる画像は信じない。
2.楽器屋のコメントはほとんど参考にならない。
3.とにかく片っ端から試弾する。
4.58年、59年、60年式の違いくらいは完全に把握しておく。
5.新品を買うのであれば90年代中期の中古ヒスコレも対抗馬として沢山試弾しておく。
59レスポールで一番好みが分かれるのがやはり杢目。色も重要だけど、それ以上に杢目はそのギターの個性がはっきりでるところなので、絶対妥協しない方がいい。使っているうちにだんだん好きになるというのもいいが、逆のパターンになったらたいへん。一生ものの買い物なんだから腰を落ち着けてじっくり選んだ方がいい。
店員が「この杢目は最高ですよ〜」とか言ってくるけど、絶対に惑わされないで自分が本当に好きなパターンかどうかじっくり冷静に判断するのが大切。
とは言ったけど、実はじっくり選ぶほどタマが無い(笑) 迷ってるうちにあっという間に売れてしまう。日頃から網を張っておいてここぞという時には即決しなければ駄目。だから沢山の杢目を見比べて、目利きの力をつけておかないと。
あとはやっぱ運命的な出会いってある。見た瞬間ビビッときて試弾でグラグラってきて、ここで買わなきゃ一生後悔するような後ろ髪引かれるような感覚・・・。逆を言えばそこまで感動しなければ買わない方がいい。少なくとも年間100〜200本くらいは入ってくるのだから焦らず待った方がいい。
自分はバリっとしたトラ目が好き。板目のプレーントップやキルトトップもいいけど、好みはちょっと暴れ気味のハードロックメイプルがいい。怒ったときにデコに出来るメラメラ模様って感じが特に好き。
目はできるだけ深く3Dに見えるのがいい。光の加減や見る角度でまったく違う杢目に見える。
アルプスの山々を見てるような峰の隆起がたまらない。
最近のリイッシューは深い杢目が少なくなったせいで、楽器屋に行ってもやたら斜めからスポットライトを当て、杢目を浮き出させようと展示してある店がほとんど。ネットに載ってる画像もそう。エスカッションの影が伸びちゃってる画像は要注意。
もちろん、杢目があまり派手じゃない方が好きな人も多いから、基準はあくまで自分の好みになるけど、スポットライトが無い蛍光灯の下でじっくり見て検討した方がいい。深い杢目はライトの力を借りなくても、どの角度から見ても美しい模様を描き出しているから。
不幸にも近くに楽器屋が無く通販で買うしか手段が無いのであれば、色々な角度から映した別カットを送ってもらうようにする(ほとんどのお店が送ってくれる)。でも、本当に一本一本音が違うから試した方がいいんだけど。
ご自慢のレスポールと出会うことができたらぜひ見せてくださいね。
3 Comments
>ゲーデル さん
58年のトーンも好きです。特にネックは一番しっくりきます。
でもやはり杢目を前にすると・・・
永遠の欲望です。
自分もヒスコレレスポール買いましたよ!
58年モデルのプレーントップです。
杢目はありませんが、とにかく音が感動的でした。
杢目のレスポールも魅力的だとは思いますが、自分はプレーントップの渋い感じが好みですね。
ここはレスポーラーの中でも意見が分かれると思いますが・・・。
自分もヒスコレレスポール買いましたよ!
58年モデルのプレーントップです。
杢目はありませんが、とにかく音が感動的でした。
杢目のレスポールも魅力的だとは思いますが、自分はプレーントップの渋い感じが好みですね。
ここはレスポーラーの中でも意見が分かれると思いますが・・・。