カラスが一羽看板の上にとまっていた。カラスを見て普通はどう思うのだろう。オカルト映画には欠かせない脇役であり、ずる賢いイメージだろうか。
なぜカラスは黒いんだろう?
自然の生態系の中では自衛のために自分の住む環境に近い保護色に身をまとう。暗闇に住むコウモリや夜行性の黒豹なら解るがなぜカラスは黒いんだろう。
万国共通『黒』は死をイメージする色として太古の昔から使われてきた。また心理学的にも黒は邪悪や威圧を連想させる色としてマイナスのイメージが強い。こんな調査結果がある。アメフトやアイスホッケーで黒いユニフォームのチームがあるが、黒のユニフォームでの試合は、アウエーでの試合に比べて反則率が高くなるのだそうだ。これは審判のジャッジが黒の集団を見て心理的に厳しくなるのと、戦う相手がより攻撃的になるかららしい。
映画を見ても悪役は黒の上下に黒のサングラスが定番だ。より憎たらしく見えるように。ナチスドイツの親衛隊はそれを逆手に取って『怖い存在』を誇示するために黒い軍服にした。正義は白、悪は黒。もちろん、それは人間界だけの話であって動物の世界では関係ないのかもしれない。しかし、鳥類で保護色に覆われていないというのもちょっと不思議だ。
もしかするとカラスは元は夜行性だったんじゃないだろうか。夜中に活動するネズミや小動物を狙っていたのでは。だからクチバシまでもが黒く、自らの存在を闇に潜ませるために・・・。いつの間にか昼間に餌を食らう事を学習して、生活が逆転してしまったと考えるのは、あながち間違いではないような気がする。
このクソ暑いなか全身真っ黒で大丈夫か? と話しかけたが自分も上下真っ黒の服だったことに気がついた(笑)
仲間と思ったのか敵と思ったのか、このカラスその後もずっとこちらを見ていた。黒いだけで忌み嫌われちゃ可哀想だな。せめて腹くらい白く進化して、ペンギン並みに好かれるように頑張んなきゃな。
それが処世術ってもんよ。
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