色々議論をよんでいる首相の靖国参拝。当然これだけ人口がいるんだから意見が分かれて当然で、意見があること事態健全だと思う。しかし、報道番組を見ていて気なった点がいくつか。
街頭インタビューで「A級戦犯が祀られてるところで首相が行くのはどうかと思います」という声があったが、その意見はまあ良しとしよう。しかし、
『お前はA級戦犯って誰の事か知っているのか?』と尋ねたい。
『靖国神社には何人の兵士が合祀されているか知っているのか?』と尋ねたい。
東条英機以外だれが戦犯か果たして知って意見を言っているのだろうか。A級の事を『永久』と思っていた大馬鹿者もいるらしい。またA級は刑の重さで、B級、C級とあると思っている無知な者もいるらしい。それこそ、我々日本人の中でも正確な歴史認識が無いまま、靖国問題を気安く議論するのはいかがなモノかと思う。
今年の始めに中国へ一週間近くロケに行ってきた。ホテルに帰って深夜にテレビを観ているんと毎晩延々と繰り返し放映されるブロパガンダ番組。
・・・昭和天皇の前に土下座する最後の皇帝『溥儀』(ラストエンペラー)。侵攻する関東軍。火を放たれ焼け落ちる中国民家。画面は切り替わりどこかの講堂のようなところで人民服を着た民衆が泣きじゃくる映像。また画面が切り替わり、関東軍の騎馬部隊と逃げ惑う中国人民。攻め入る日本軍。なにを言ってるのか分からないが字幕が『殺戮』『陵辱』『残忍』のような(正確には覚えてないが)漢字がやたらでてくる。ここで急に画面が代わり、東京裁判での東条英機の映像。関東軍が降参する映像から、捕虜になる日本兵。毛沢東がなにか演説している映像。また画面がかわり先ほどの講堂の民衆が今度ははち切れんばかりの笑顔で拍手してる映像。そのあと建国の礎的な画面へ・・・
これが日本のCMのように番組の合間に繰り返し放映されているのだ。北朝鮮のテレビを思い浮かべてもらえば分かりやすいだろう。これだけ観ていたら確かに日本は鬼畜の国だ。映像のマジックといでもいえばいいのか、現代は情報戦争。悪い場面だけを切り貼りして、毎日こんな映像を見せられたら反日感情も当然だと思う。
では、靖国参拝は是か否か?
一国の長が終戦に対して祈りを捧げるのは当然の事であって、それが靖国であろうが他の場所であろうが、他国の政府につべこべ言われる筋合いは無く、行くのが当然だと思う。それこそ、今まで行かなかった歴代の首相こそ糾弾されるべきだろう。終戦記念日は国民の休日にしてもいいと思う。当然、広島、長崎の日も。
論点はA級戦犯が合祀されている事になっているが、果たしてそうだろうか?靖国に合祀されたのは14人である。では、この14人が分祀されれば問題は本当に解決するのだろうか。
中国に行って観たテレビや一緒に食事をした中国人の意見を聞く限り、合祀だろうが分祀だろうが、日本帝国軍すべてを否定し、靖国そのものを受け入れられないのだから、問題の根はもっと深いところにあるのではないだろうか。
自分の気持ちを問われたら、憂国論者ぶるつもりは全くないが、今日の小泉首相の靖国参拝は大賛成である。
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