新宿スバルビル地下1階にある『新宿の目』1969年宮下芳子の作品だ。瞬きしない瞳はうるうると怪しい輝きを放っている。
昔、瞳の所に寄りかかった少年が回転扉のように瞳の反対側の『もう一つの別な世界』に迷い込むという漫画があった。題名も作者も思い出せないが、なにかの雑誌の新人賞をとった作品だったと思う。
今こうして見ていてもこの瞳の部分を押すと反対側の世界に行ってしまうような恐怖感がある。すっかり明るく綺麗になった西口の地下通路だが、以前は陰湿で浮浪者が屯する暗い通路だった。そこにこの瞳。見るというより見られているという圧倒的存在感。でも、道行く人はそこに存在が無いように全く無関心に通り過ぎていく。写真を撮っている間も誰一人として足を止める人はいなかった。
妖気さえ感じるこの巨大な瞳。吸い込まれそうな魔力に、やはり押す気にはなれない・・・。
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4 Comments
>ともち さん
これはたぶんアクリルだと思います。あまり見ていると石にされそうだったので、慌てて立ち去りました(ほっ)
>BIGSTONE さん
ホームレスのその瞳、覚えてますよ!
そういえばこれ以外にも段ボールに描かれた芸術作品がいっぱいありましたね!
自分も描きにいこうかと思った口です(笑)
新宿にはこんな「目」もあったそうです。↓
http://cardboard-house-painting.jp/mt/archives/2004/09/post_117.php
今から○十年も昔、私が高校生の時に、自主制作8mm映画を
撮ったのですが、内容は、ある日突然パラレルワールドに迷い
込んだ高校生の話でした。吸い込まれるシーンにこの目玉の
アップを撮影して使用しました。同じような事を考えていた人が
いたのですね。(笑)
ガラス細工でしょうか?すごい精巧にできた作品だと思いますが、ちょっと怖いですね。吸い込まれそうです。
NOBUさんが回転扉に飲み込まれず、良かったです(ホッ)。