この汚い郵便受けを見てピンと来た人はかなりイケてる。そう、ここはあの幻の名作TV番組『傷らだけの天使』のロケで使われた代々木会館の入り口だ。修(おさむ)や亨(あきら)がこのポストを開くシーンが頻繁に使われていたので思い出した人もいることだろう。屋上には番組でも使われたペントハウスが今でも残っている。死んだ亨をドラム缶風呂に入れるシーンは強烈だった。オープニングの萩原健一ふんする修が、ヘッドフォンをしながら牛乳瓶の紙キャップを歯で開けるシーンはどれほど真似したことか。でも子供の口にはコンビーフと牛乳の組み合わせは理解不能だったけど・・・。
新宿のカメラショップでオリンパスE-410用に買ったライカのレンズの試し撮りを兼ねて、COCOAと歩きながら原宿に戻る途中で寄ったもの。上の階へ上がろうかと思ったが、すえた臭いとオドロオドロした雰囲気にこのポストを撮っただけでやめた。近いうちに取り壊しになるらしい。もうすべての店が立ち退き廃虚化している(でも入れる)。
代々木のこの廃虚なビルを見ても『傷だらけの天使』を思い浮かべる人は殆どいないのかもしれない。でも、自分にとって代々木って『代々木ゼミナール』じゃなくて『代々木会館のペントハウス』なんだよね・・・・。そうか無くなっちゃうのか・・・
今こうして撮っているライカのレンズは1974年製。考えてみたら『傷だらけの天使』のOAも1974年。なにか運命的なものを感じるのは言い過ぎだろうか・・・・。
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2 Comments
>AIAI さん
ロケ現場に行っていたのですか!?それは羨ましい。
自分は代々木会館であることは番組が終了した後に知りました。
懐かしいですよね。壊される前に探検しませんか?
わたしも中学時代に何度もこのビルに撮影を見に行ってショーケンとしゃべったことがあります。撮影の無い日はペントハウスに入って遊んでました。