足の指先がちょいとピリピリする。尿酸値が上がっている証拠である。正月に数の子だのイクラだのプリン体食いまくったからね・・これはいかんと今日はビールをやめてホッピーにする。なんてったって尿酸値ゼロ!。天使の飲み物!
でもナカ(割る焼酎のこと)をガンガン入れたら結局昼間っから焼酎1本空けちゃったから、よっぽど悪魔の飲み物か・・・
飲みながら聴いていたのが図書館で借りて来たこれ→『青春歌年鑑 1978 』。30年前の昭和歌謡である。『君のひとみは10000ボルト(堀内孝雄)』『 微笑がえし(キャンディーズ)』『Mr.サマータイム(サーカス)』『迷い道(渡辺真知子)』『あんたのバラード(ツイスト)』『プレイバックPart2(山口百恵)』・・・激ヤバ。焼酎1本空ける理由が分かるでしょう(おっちゃん、おばちゃんなら)。
歌詞まで全部追って聴いちゃったよ。しかし、昔の曲は作詞家がすごい。ヘボい日本語なんか一切使わない。ナイフのようにギラギラしていた。
山口百恵の『プレイバックPart2』なんて「♪気分次第で抱くだけ抱いて 女はいつも待ってるなんて 坊や、いったい何を教わってきたの」作詞は阿木燿子。痺れるねぇ。
中原理恵の『東京ららばい』は「♪名前は? そう、あだ名ならあるわ 生まれは? もう忘れたの」松本隆。同じく松本隆で原田真二の『キャンディ』「♪ダイヤモンドは持ってないけど 草の葉に光る朝のきらめきを 素肌にかけてあげる」ロマンティストである。
そして、なかにし礼の奇才振りがいかんなく発揮された黒沢年男の『時には娼婦のように』。2番の歌詞が特に強烈だ。
「♪時には娼婦のように下品な女になりな 素敵と叫んでおくれ 大きな声を出しなよ 自分で乳房をつかみ私に与えておくれ」
くぅ〜、エロとか通り越して小学校の子供でさえでかい声でこの曲を歌ってる姿は、アナーキーを感じるほどのクールさだった。若い人にはなかにし礼といってもテレビのコメンテーターの印象しかないかもしれないが、60〜70年代は恐ろしいほどの名曲を輩出していた。
ザ・テンプターズ『エメラルドの伝説』、ピーター『夜と朝のあいだに』、ザ・ゴールデン・カップス『愛する君に』、アン・ルイス『グッド・バイ・マイ・ラブ』、ハイ・ファイ・セット『フィーリング』、細川たかし『心のこり』、ロス・インディオス『知りすぎたのね』・・・
細川たかしの『心のこり』なんて「♪わたしばかよね おばかさんよね」だよ。曲のド頭でこんな日本語使うのは他に誰もいないよ。なかにし礼、万歳!
郷ひろみ&樹木希林の異色ユニットでヒットした『林檎殺人事件』。こちらは阿久悠「♪男と女の愛のもつれだよ アダムとイブが林檎を食べてから フニフニフニ 後をたたない」。あんた「フニフニフニ」だよ「フニフニフニ」。どうするよ「フニフニフニ」
同じく阿久悠でCharの『闘牛士』。「♪さびしげなララバイだけが似合いなら悲しい」。寂しげなララバイ・・・男の哀愁を感じる絶妙なチャンポン英語である。ちなみにララバイは子守唄という意味。昔の曲ってララバイって頻繁に使われていたような気がするけど、最近は意味を知らない子も多いらしい・・・
次は1979年借りてこよう。こりゃ当分続きそうだ(笑)
余談だけど『Mr.サマータイム』のサーカスのお姉ちゃんの方、今はうちの上の階で音楽教室やってるんだよね。廊下で挨拶するとなんか不思議な気分。「♪ミスター・サマー・タイム さがさないで あの頃の私を」
2 Comments
>Vita さん
大人になって改めて聴くと赤面する歌詞って多いですよね(笑)
分かる。分かる。
この時代の歌詞って妙に奥深いよねw
(まじかよ!って英単語つかわれているけど)
でも、、この時代に影響受けたせいか、、
なかにし礼さんの歌詞にそそられる。
当時「時に娼婦のように」って唄きた時はなんとも
思わなかったけど、今、改めて読むと
凄いよね!
あらまー!の世界だよw