FIAT500の記者発表会が行われたイタリア文化会館では、ジュリアーノ・ゲッリの個展も同時に開催されていた。フィアットも後援についているのでペイントされた500も展示。こういった絵画展を見るとつくづく思うのが、ヨーロッパ人の色彩感覚。日本人とは明らかに違うんだよね。
原色の看板や広告が溢れる日本、対して街並はグレーやブラウンで決して派手さが無い欧州。普段手に入らないものを求める欲求からか、日本人の描く淡いトーンは見事だし、反面欧州人のこれでもかという色使いは驚くべき感性だと思う。生活の中に色がどのように関わって来たかが、アウトプットする色にも影響するんだろうね。
例えば日本の街並は電飾がギラギラとし原色の下品な看板が所狭しと並ぶ。でも家の中に入るとまるで牢屋のようにあっさりした家が多い。壁はほとんど白で床はナチュラルなウッドか淡い色のジュータン。どの家に行っても同じようだし、オフィスだって似たようなものだ。
ところがイタリアに行くとびっくりするような家が多い。数百年前に造られたアパートも一歩中に入ると壁が緑だったり黄色だったり。ジュータンだって紫だったり濃紺だったり。壁には大きな写真がセンス良く飾られ、家具も真っ赤なキャビネや鮮やかなブルーの収納ケースやら。
こういう絵を見ていると、その国の文化や風土の違いを改めて認識させられる。3月20日まで開催されてるそうなので興味ある方は訪れてみてはいかがだろう。(入場無料:地下鉄九段下より徒歩10分)
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