ライブから一週間が過ぎ浮かれポンチな気分も消え去り音楽に対して冷静になれるようになった。今回のライブは色々な面でいい意味での欲求不満が残る結果となった。あくまで『いい意味』での話しだけど。
今回は二つのバンドで出演した。一つはエレアコでアコースティック。もう一つはレスポールでエレキなバンド。共に達成感というより、未完成な中途半端な演奏だったと反省している。例えて言うなら決勝戦には出たけど第一戦で負けたような、よかったよかったと褒めてくれる言葉とは裏腹に、なにかもう一歩だったという心残りが。
バンドにおける達成感とはなんだろうと考える。完璧な演奏、ミスの無い展開、心に残るパフォーマンス・・・ではないような気がする。もちろんそれが出来れば何も言うことは無いが、物事に絶対はない。野球だってどんな名バッターだってたかだか4割しか打てない。クラシック音楽でマシーンのように完璧に弾く人もいるが、完璧だからといって評価されるわけではない。コンピューターの打ち込みではだれも感動しない。
ついでにスポーツの話しで例えれば、パスが途切れること無くスムーズに連携しゴールを決める。そんな気分が達成感だと思う。ドタバタしながらなんとなくゴールが決まってしまったというのでは、どこかしっくりしない気分になるだろう。
なんとなくそれと同じような感じなのか。アコギはまだまだ曲を煮詰めるまで到達していなかった。当然自分のソロパートも自分のものにするまで到達していなかった。MOoCOの方はSaxが入ったことによって音の厚みは増したが、タイトでソリッドな感じは逆に弱くなった気がする。人数が増えれば当然音合わせが難しくなり、逆にアコギのようにドラム・ベース無しだと個々のパートの役割がより重要になる。
反省点が見つかったので次回のライブまでにはより改善して臨みたいと思う。
ただ個人的には正直もっと突き詰めた音楽もしたくなった。アコギはもっとクラシカルに、エレキはもっとヘビーに。バンドとしては無理だろうけど、単発のユニットでいいのでできればいいな。例えばアコースティンクはナイロン弦のガットギターにピアノ、バイオリン、フルートなんかで『Blackmore’s Night』のような音楽を。エレキの方はもちろんヘビーメタルをやりたいね。
ガットギターはパコデルシアとかもいいなぁって思ってるんだけど、ぜんぜんコピーできない(笑)。そもそもフィンガーピッキングできないし〜。まぁパコデルシアは大袈裟だけどクラシックギターでなんちゃってクラシックに挑戦してみたいわけよ。ヘビーメタルはやりたい曲をあげたら切りがないけど、三人編成くらいで思い切りタイトでラウドな音楽を。
今年はちょっと自分自身の音楽的領域を深めたい、と思うのであった。
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