一昨年、神戸の灘に酒蔵巡りに行った時に、阪神電鉄の大石駅から都賀川の遊歩道を歩いて下った。都会のど真ん中なのにやけに水が奇麗で驚いた印象が残っている。だから美味しい日本酒も生まれるだなと思った。河口には沢の鶴の本社もあり、富久娘、金盃、白鶴、菊正宗、剣菱 、大関、日本盛・・・と灘の酒をあげたらきりがない程だ。子供達は虫取りや、赤ん坊を抱えた母親もせせらぎを楽しみながら散歩していた。
ニュースを見て驚いた。都賀川で4人が鉄砲水で死亡・・・。行った時期もあるのかもしれないが水深20cmも無かったような穏やかな川だった。同じ川とは信じられず思わず地図で確認したほど。
その時の写真を見ていて気がついたのは、確かに水は少なく遊歩道も整備されているが、道路から見ればかなり深いという事。水かさが増える可能性は確実にあるというサインを暗に発しているが、普段の水の量を見ていたら誰もにわかに信じられないだろう。ましてや地元の方は・・・。
以前東京でも、大雨でいたる所で地下道が水没している現場に出くわし、水没している車を見た時にはなにが起こっているのか理解できなかった。自宅(実家)のすぐ近くで床上浸水でボートで避難してるというニュースを見て、慌てて帰ったらうちの近所はドブも氾濫していない程穏やかで、逆に驚いた事も。
たった数キロで事態は全く変わっていたり、たった数分で状況が激変する。あたり前には裏があるという事を思い知らされる。行政がしっかりするのはもちろんだが、我々も自然が出す『サイン』を見逃さないようにしなくてはならないと改めて思った。
亡くなられた幼い子や女性の冥福を祈り黙祷。
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