会社の駐車場に居候してるビル猫『ミケ』。呼ぶと「ヤン、ヤン」と可愛らしい声で返事をしてくれる。顔はちょっとぶちゃいくだけど、鳴き声はいままで出会ったどんな猫より可愛い。うちのMilkyより断トツに可愛い鳴き声だ。
元は野良なのでビルの中でもオーナーさんと俺にしか慣れていない。知らない人が近づくと物陰にすぐ隠れてしまう程用心深い。野良が人間と信頼関係を結ぶのはどの瞬間からなのだろう。元々ミケも慣れてはいなかった。毎日呼んで、ちょっとづつ餌をあげ、最初はバリアのように2mくらいの絶対距離があったのに、今では甘えて喉をゴロゴロ鳴らしながら足下にまとわりついてくる。
気を許せるようになった瞬間はどこだったのだろう?
先日、前に勤めていた会社で一緒だったTさん(現在は転職)と飲んだとき、「2チャンネルでその会社がたいへんな事になってる」と言っていた事を思い出し検索してみた。
確かに酷い・・・。というか荒んでる。自分もその会社に『なにか』を持って辞めた人間だから、不平不満を言う気持ちも分からないではないが、現役の社員が上司や会社に対しての愚痴を掃き溜めのように書き込んでいる姿は、汚物を見ような嫌悪感があった。社内の人間であれば誰を指しているのかあからさまに分かるような伏せ字や社員番号?等の書き込みにも吐き気がした。
もう辞めて15年にもなるので、会社は大きく変わってしまったのだろうけど、2チャンネルに書き込んで憂さを晴らしてる若い連中(だと思うけど)を見ていると、少なからず何年間はお世話になった会社である「いったい会社はなにをやっているんだ」と腹立たしくなった。
陰で爪を研ぎながら心を許さない飼い猫。自分だけに心を許す野良猫。
会社と社員の関係って猫の性格で例えられるかもしれない。自らが心を許さないと相手も心は許さない。社員がいつまでも犬ような性格だという認識の上での教育では誰もついてこない。上司の前では借りて来た猫のようにおとなしくても、誰も見てないところでは猛獣に変身する若者をコントロールするのは、会社の知恵ではなく『心』だと思う。
辞めた会社といえども荒んだ状態になっている姿を見るのは悲しいもの。昔のような元気をなんとか取り戻してもらいたい。
なぁミケ。
2 Comments
>koto さん
そうですね。顧客満足はあたりまえで、社員が会社にどれだけ満足出来ているか、それが結局はサービスの向上にも繋がるんですから、客観的に見つめ直す時期がきてるんでしょうね。
ミケは相変わらず「ヤン、ヤン」と鳴いて喜ばしてくれます。
ミケちゃん、可愛いですね。自宅の飼い猫でなくても、心を許して近づいてくれるのはとても嬉しいことです。
前に勤めていた会社のお話、私も実は似たようなことがあります。
匿名での誹謗・中傷。2ちゃんねるが悪いとは言いません。
ただ会社がどこかで変わらなければ、この社風はいつまでたっても変わらないです。
辞めた会社が非難にさらされているのを見るのは辛いですね。
社員の満足度が低い会社はやはり成長もしないと思うので、
いつかどこかでそのことに気がついて欲しい・・・と願うばかりです。