長野の『八幡屋磯五郎』の話をしたんだから、こちらも紹介しておかなければいけない。京都祇園の『原了郭(はらりょうかく)』。Nさんからの頂き物だが、こいつもまた辛子好きのアドレナリンをピリピリ刺激するニクイ奴だ。
店の紹介を見ると「元禄16年(1703年)、赤穂義士四十七士の一人である原惣右衛門元辰の一子、原儀左衛門道喜が剃髪して了郭と号し創業。香煎並びに黒七味は、一子相伝により連綿と受け継がれ、すべての工程が手作業で行われ、一切の添加物を含まない天然の材料のみを使用して、先代の遺志に従い、創業時の香りと味わいを守り続けております」となっている。なるほど・・・・
「一子相伝」こういう言葉には弱いのである。特に『黒七味』は、京都らしく控えめに見えながら実はしっかりと自己主張するような、奥の深い個性的な味わいで楽しませてくれる。汁物はもちろん漬け物や揚げ物に掛けても実に旨い。
元々七味は薬としての役割を担っていた。きっと少しでも美味しくなるように、全国の香料師(?)たちがシノギを削ったに違いない。健康に良く、且つ味覚も楽しめるもの。七味唐辛子の右に出るモノはいない。
先人達が築いた七味唐辛子こそ日本が世界に誇る味の文化なのだ! 次週は浅草『やげん堀』の七味唐辛子をリポートしよう。乞うご期待!(ウソ)
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