先日、Leica M3用のレンズを購入の際にシュナイダー『クセノゴン』とライカ『ヘクトール』をどちらにするか、かなり迷って結局クセノゴンを購入したのだけど、かなり迷うということはそれだけヘクトールにも興味があるということで・・忘れられないというか、ずっと気になっているというか・・・まぁ簡単にいえばヘクトールも買っちまった訳で(笑)
前回見たものは多少レンズに曇りがあってピンもかなり甘い感じだったけど(それが良いという人も多いのだけど)、今回の出物はとても奇麗な個体でピンもまずまずだった(いつものエプソンRD-1で試し撮りさせてもらう)。まぁ1938年製のレンズなので、それなりではあるのだけど素人目には70年の歳月を経ているとは思えないほど、大切に扱われてきたことが容易に想像できる逸品であった。
1938年といえばナチがオーストリアを併合しチェコスロバキアに進行した年。第二次大戦直前の混沌としたドイツで造られたレンズ。戦火の中どのように生き延びて来たのだろうかと、このレンズの生い立ちも想像してしまう。
ナチの高級将校が使っていたのだろうか、ユダヤ人から強制没収されたものだろうか、アメリカに輸出されたものかもしれない、いやもしかすると同盟を結んだ日本の政治家が使っていたものかもしれない・・・・戦争の悲惨さを見て来たのか、戦火を逃れて暖かい家族の団らんを写してきたのか。
そんなことをちょっと想像するのもまた楽しい。
Blog内キーワード検索
Categories
Archive
My Office
Leave a reply