池袋の行きつけのロックバーが貸し切りで入れなかったので、ライカで夜の街を撮りながら新規開拓。腹が減っていたので、前からちょっと気になっていた小料理屋に入ってみる。
全体的にちょっと高めだったけど、夫婦で切り盛りして料理もなかなか旨かった。話が弾んで夫婦ともさっそく仲良しに。行きつけリストがまた増えて嬉しい。
二件目はこれまた行きつけのJAZZバーでギンギンにドライなマティーニ飲んで、お任せ激辛カクテルを数杯のんで、最後はバーボンで撃沈。
ニッパー、今日もまた酔っぱらいだよ。
そうそう、その小料理屋で面白いことがあった。行った時は丁度空いてる時間帯だったのか黒服の男が5人テーブルで飲んだるだけだった。カウンターで店主と話してる合間に耳に入ってくる話し声からして、どうやらキャバクラの経営者とその従業員のようだ。返事がいちいち体育会系で面白い。
「お客さんに気を使って、キャバ嬢に気を使って、結構大変なんですよ・・・」
一番若そうな黒服が弱音を吐く。それを先輩黒服や経営者が得々と理論的に黒服の役割を説いていく。水商売とバカにしてはいけない。会社の文句ばかり言ってるゲスなサラリーマンよりずっと建設的だ。そして体育会系だ。
キャバクラには行ったことが無いので(ほんとよ)分からないが、確かに自己顕示欲が強いキャバ嬢の機嫌をなだめるのは大変な苦労だろう。うむうむ。
一番先輩と思われる黒服とすこし話したら、今は休憩時間で一杯やっていたらしい。休憩時間が飲み屋で一杯というのも水商売っぽくて素敵だ。24時を回っていたが朝5時まで営業なので今が昼休みだそうだ。確かに12時といえば12時だけど(笑)
こちらもいい気分になってきて、彼らの存在を忘れて店主と話していたら、
「すみません、最後に一杯もらえますか」
先ほどの若い黒服が声を上げる。
「えっと〜、最初に飲んだのと同じ・・・・・酎ハイの水割り!」
店内に思い切りどよ〜んとした空気が流れたのは言うまでもない。
「?????????」
「酎ハイの水割り!」
聞こえなかったのかと勘違いした若い黒服がさらにデカい声で注文する。
「酎ハイの水割りね〜!」
店内が固まっている中、女将がおそるおそる
「・・・・・・・あのぉ・・・・酎ハイは炭酸が入ってるので、水で割っちゃうと・・・」
「炭酸??、いや水で割って〜酎ハイを」
「・・・いやぁ水で割ると・・・・」
「最初に頼んだの同じやつ」
女将ちょっとあきれ顔で
「焼酎の水割りでいいですね、焼酎の」
「そうそう酎ハイの水割り」
若い黒服、よっぽどキャバ嬢に虐められてるんだろうなぁ。うむうむ。
3 Comments
>nano さん
ありがとうございます。また遊びに来てくださいね。
>koto さん
なんでそんな大事なことを今まで内緒にしていたんですか!
妹さんの旦那様にはくれぐれもよろしくお伝えください。
割引券お待ち申し上げていますと(笑)
自分と全く違う世界で働く人の話は、なんだか新鮮で面白いですね。
私の相方さんの妹の旦那様がキャバクラ経営者なのですが、やっぱり生活が昼夜逆転していたり、
人と金銭感覚が違わないように生活するのに気を使ってたりして、
話を聞くととても面白いです。
酎ハイ水割り・・・疲れてるのか、お酒を知らないのか(笑)、
なんにせよ、もう少し頑張っていただきたいものですね。
訪問nice!ありがとうございます
少しですが過去記事(Topのみ)も
拝見しました
綺麗で丁寧な写真ですね♪
こちらのお話の流れも、とても面白かったです