富士山ロケの日、早朝の東名高速で『オーテック・ザガート・ステルビオ』に遭遇した。いやいやいつ見てももの凄いデザインである。
1989年、日産レパードF31をベースにオーテックとザガートが共同開発(といってもほとんどオーテック)。200台限定で価格は1,780万円。
がはは、あなた1,780万円ですよ1,780万円。当時V8のメルセデス500SLが1,400万くらいだったのに、V6、3,000ccのレパードが1,780万円。いくらバブルとはいえあまりの高価格に当然まったく売れず、200台限定だったけど完売出来ず途中で製造中止。暴落を恐れた日産は製造途中のステルビオをすべて廃車処分にし、責任者だったスカイライン生みの親、桜井氏は引責辞任に追い込まれるという、まったくもって混沌とした日産時代を象徴する車だった。
当時日産関係に勤めていたので、製造途中のステルビオを見せてもらった。確かに内装や細かい仕様は日本の職人技がいきていて当時の国産車とは雲泥の差だった。(関係ないけど『雲泥』を「うんでん」と言う人がいるけど「うんでい」が正解)
自分も当時F31レパードに乗っていたので興味津々。さらにザガートである。これは車好きにはたまらない。同じ年に発売されたアルファロメオSZザガートにノックアウトされていたので、実車の『ステルビオ』に興味が湧かないはずも無く、スーパーカー小僧のようにワクワクしてオーテックに行ったのだけど・・・・
あと車幅が20cm広く、車高が30cm低く、ホイールベースが40cm広く、フェンダーミラーじゃなかったら・・・・もう少しは売れていたかもしれない。
ステルビオのテールランプをぼんやり見ながら、20年前が昨日のように蘇った。
そういえば、来年でもう20年なんだねES30-SZが発売されて。久々にES30のパーティーでもやりますか!
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