テレビ番組のDVD化用に、今ジャケットのデザインを製作中。撮影した膨大な数の画像とにらめっこしながらコンセプトに合うものをチョイス。タイトルロゴを入れてコピーを入れて129mm×162mmの中に世界観を表現しなくてはならない。
納まりのいいデザインなら、絵心がある者なら誰でも簡単に出来てしまう。しかし、我々のようなプロに課せられる要望は『売れるデザイン』が求められる。ネットでキーワードが検索されサムネイルでパケージが表示された時に、どれだけインパクトをあたえ且つ興味を引かせるか。派手で下品にすればインパクトは上がるが、購買意欲を喚起するとは別の話になる。当然番組の世界観も崩してはならない。
作り手、売り手、買い手、その三者の気持ちがぴたりと一致したとき、それが成功するパッケージデザインのキーワードとなる。予想される購買層は?どんなキーワードで検索するか?買い手が求めているのはなにか?そんな議論をプロデューサーや演出家と重ねながら、具体的なビジュアルに落とし込んでいく。
それぞれが頭の中に思い描くイメージはまちまちだ。ぼや〜っとした曇り空のようなもの。それぞれのイメージを会話の中から引き出し、具体的にビジュアル化していく。ラフデザインを何度か出していくうちに、雲が晴れるように全員の思考が同じ方向性に纏まってくる。
デザイナーの役目は思考の潤滑油であり、ピンポイントなアイデアをエスコートするコンシェルジュのような存在でなくてはならない。
たまには真面目にお仕事の話でした。
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12 Comments
>あー さん
あら、そうだったんですか?!
じゃいつかうちでバイトやってもらおうかな。
>ケイクス さん
そうですね。我々の仕事の醍醐味は形に残ることですね。
でも広告業界は流れが速いですからあっという間に消える仕事も多いですが(笑)
>A・ラファエル さん
そうですね。自分では気が付かなくなることもあるので、いつも客観的に見れるように気をつけています。
ご訪問&nice!をありがとうございました。
デザインの世界魅力的な仕事ですよね。
僅かな構図の違いや色の彩度、明度でも
人が受ける印象は変わるから、
やはり感覚の広さや鋭敏さが求められる世界だと思います。
ご訪問&nice、ありがとうございます。
HPのブログにリンクしているのですね。
デザインのお仕事、大変そうですね。
でも、何らかの形になって残るって素晴らしいことだと思います。
デザイナーの広告の専門学校行ってたのに今は関係ない仕事してます♪
大変そうだけど、やっぱり広告ってかっこいいなぁー。
>姫椿 さん
アパレルのデザイナーはそういう感じはあるかもしれませんが、グラッフィクの世界は地味です。料理人に近いです。お客様の好む味に仕上げていかなくてはなりませんから。
>あら さん
やってることはたいしたことないんですが(笑)
>cafetenango さん
そうですね、上手いだけではだめです。それにプラスして個性とひとひねりがないと。今でも毎日が努力です。
>キャロロ さん
趣味と実益を兼ねてるので苦労あれど楽しい仕事です。
>tonta さん
意外と内情は知られてない職業かもしれませんね。
>みど さん
素晴らしいです。これからも彼を応援してあげてください。
>gongon さん
また寄らせてもらいますね!
こんばんは
nice!&訪問ありがとうございました
深いお仕事・・・すてきです。
私の大切な人も、3DCGの仕事をしていて、私にはさっぱり分からないんだけど、彼を尊敬しています(^^ゞ
NOBUさんも尊敬♪頑張ってくださいね!
NOBUさん
本日はnice!&訪問ありがとうございました。
記事とても興味深く読ませてもらいました。
ご訪問ありがとうございます。
売れるようにデザインしてゆくことを仕事にするなんて
考えただけでも大変そうです。
また、暇な時にはお立ち寄りください。
ご訪問とniceをありがとうございます。
わたしの周りにもプロのカメラマンなどが多いのですが、
ただ上手なのとそれ以上との違いをはっきり見せる事が大事だと言っています。
極めると言うことはどんな世界でも大変ですね。
でも、それを求めてこそ、でもあります。
デザインのお仕事なんですね!
まったくセンスがな私には憧れの職業です~。
こんにちは。
ご訪問とniceをありがとうございました。
とても興味深く拝読しました。
デザイナーさん、才能1本で生きていく、華やかなお仕事かと
勝手に思っていました。
でも、それだけではないのですね。
奥の深い、でもやりがいのあるお仕事ですね!
これからも楽しみに読ませていただきます。