【四日日】昼飯喰ってお腹いっぱいになった後は、前日の夜に宿を予約した十勝川温泉に向かって一路東に。38号線をひたすら帯広目指してひた走る。富良野から南富良野に向かう38号(狩勝国道)は実に素晴らしく、まさにバイク冥利に尽きるような適度なコーナリングと気持ちいい直線。対向車とも忘れた頃にしか出会わず、もしかしてこの時間日本が大変なことになってるんじゃないかと心配になるほど誰もいない。
途中小さな部落を通過するが、人影は全く無く、犬や猫すらいない。もしかして本当に細菌パニックかなにかで人類が滅んでしまったのでは?と思い始めた頃『道の駅南ふらの』に到着。さすがにここには人がいてホッとする。
そして、道の駅からすぐ近くに楽しみにしていた目的地がある。『ひらた理容店』でわかる?
『だるま食堂』なら分かる? そう映画『鉄道員(ぽっぽや)』のロケ地である。根室本線幾寅駅に併設されているオープンセット。1999年公開からそのまま保存されて残っているのだ。なんとなくもっと古い作品だった気がしていたけど、高倉健主演により映画化され、第23回日本アカデミー賞の最優秀作品賞、最優秀主演男優賞など主要部門をほぼ独占した映画だった。
幌舞駅というのは架空の駅で、幾寅駅をデコレーションして使われたらしい。幌舞の駅はそのまま残されており、駅部屋の中も見学できる。これが吹雪の頃だったらさらに感動ひとしおなんだろうけど。
韓流映画のロケ地ツアーなんていうのにオバサマがうつつを抜かしているのを見て「バカだねぇ」なんて思っていたけど、高倉作品のロケ地を訪ね、ひとり感動に咽んでる自分も傍から見たら同じか。普通の人には人気の『北の国から』のロケ地はなにも感動は無かったのだけど、ここはちょっとジーンと来ちゃったよ。
欲をいえば『だるま食堂』で昼定食なんか食べられたら最高なんだけど。
さすがにもうブームも去って観光客も数えるほどしかいなかったけど、その寂しい感じがまた哀愁をそそるのよ。・・・・・なんて独り言を言いながらハーレーに盗難防止のセキュリーを掛けていたことを忘れて動かしてしまい、幌舞の駅にサイレンの音がファンファン鳴り響いたのは、ここだけの話にしておこう。。。。
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