昔からちょっと変わったカメラが好き。いや、カメラというよりなんでもそうかもしれない。趣味の持ち物は、性能や機能より『先ずデザインありき』からモノ選びは始まる。だからあまりスペックは気にしない。そんな性格なもんで、カメラもあまり日本では知られてない(人気が無い?)のが好きだったりする。先日紹介した『アーガスC44』も同じ理由。
せっかく写真部も立ち上げるので(※地震で発足のタイミングが遅れましたがそろそろ起動します)持ってるカメラの紹介でも、たまにはアップして行こうかと。
今回はこれ。1953年製、オーストラリアのHanimex社『Hanimar』(ハニメックス『ハニマー』)
レインボーマンの「死ね死ね団」に出てきそうな名前だけど、ドイツのフィネッタ88のOEM。だからオーストラリアとはいえメイド・イン・ドイツ。45mmというレンズの画角が微妙に心地いいカメラ。レンズは交換式だが別なレンズは持ってない。距離は目測。フィート表示なのでいちいち0.3を掛けなくてはならないので面倒いが、ボケ防止には効果的。
では作例など
コントラストは低め。ちょいイエローが被るクセが。本来はモノクロフィルムで撮るのがいいのだと思うが、カラーでも彩度低めだが意外と味のある絵が撮れる。
シャッタースピードの最速が1/250なんで日中に開放を使うことは不可能だが、目測カメラだからガッツり絞り込んでバシバシ撮るのが作法。ネットで探してもHanimarの作例などまず見つからないので他と比較できないが、絞り込んでもあまりカリカリしないのが特徴でもあり魅力でもある。
50年代のプロダクトデザインは自由度が高いというか、カメラに限らずとにかく斬新で冒険心に満ちあふれているのが魅力。このハニマー(フィネッタ88)も中世ヨーロッパを凝縮したような直線と曲線の妙。きっと鎧からインスパイヤされたのであろう造型はゴシック様式美そのもの。
陽気さが微塵もない造型は、どこかフィルム・ノワール的な退廃的なイメージも感じるのであった。
(※写真部立ち上げメンバー引き続き募集中。詳しくはこちらを)
2 Comments
>がたぱしゃ さん
アマノジャクなので変なカメラも好きなんです(笑)
修理ダメですか?!なんか凄く単純な構造に思えるんですが・・
結構いろいろなカメラをお持ちなのですね。
アーガスにしろフィネッタにしろ、ライカ好きマニアは見向きもしないカメラですが、
こういうカメラが意外と良く写ったりしるのが楽しいですよね。
それにしても綺麗なフィネッタ(あ、ハニマーか)ですね。
修理はあまりしたくないカメラですが・・・(^^;)