国家的首長

久々にライカM9を持ってCOCOAと散歩に出かける。トンネル、反対車線に足音もなく歩く人影。いや足音が聞こえないのではなく、周りの雑音に揉み消され向こう側の音は何も聞こえない。携帯を見ながら足早に立ち去る。
先の見えないトンネルの中、携帯という小さなコミュニティーに熱中しながら歩く男性。
奇しくも今日は第95代内閣総理大臣が決まり、組閣が行なわれている日。
先の見えない経済の中、国会という小さなコミュニティーの中で繰り広げられ組閣人事。
置いてきぼりをくらうのは我々国民ばかり。
国家元首とはいかに。
驚くべきことに日本の憲法／法律には元首の規定が無い。つまり内閣総理大臣はあくまで大臣であって元首ではないのだ。国民が選ぶことができない内閣総理大臣は首長ではないという逆説的正当性か。
首長なき国家の未来に我憂う。