関東で乃木神社といえば誰もが赤坂の乃木坂を思い浮かべるが、全国には他にも多数の乃木神社があるそうだ。その中でもやはり重要と思われるのは乃木将軍が生まれた下関市、そして妻とともに自刃した乃木邸のあったここ赤坂だろうか。
旅順の二百三高地での激戦は映画化もされ多くの人の知るところ。この映画の素晴らしいところは乃木を英雄として扱わず、心が揺れ動く人間乃木として描写しているところ。日露戦争を題材とした映画やドラマが少ない中で、秀作といえるのではないかと思う。
乃木の戦術には賛否両論あり神格化すること自体を疑問視する学説もあるが、戦闘の成果より明治天皇が崩御した際に妻共々腹かっ捌いて自刃した武士道精神が、明治という大きな転換期の礎を築いた武将として崇拝されることに繋がっていると思う。同じ時代を生き神格化された海軍の東郷平八郎とは陰と陽のような関係に感じる。バルチック艦隊を華々しく破った東郷、203高地の闘いで約6万人の死傷者を出した乃木・・・
夫婦で自刃した時、妻静子は当時52歳だったそうだ。軍人である乃木が主君が死んで自決を選ぶというのは明治という時代を考えれば分からなくもないが、妻も自らの胸を刺し自刃するということに言葉で言い表せない悲しさと、なによりも強い意志が感じられ圧倒される。
乃木神社に参拝の際は、妻静子の鎮魂も忘れないでほしいと思う。
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3 Comments
>n さん
そういえば京都にもありましたね。行ったことはありませんが・・。
>Anonymous(お名前がわからない) さん
今年もよろしくお願いいたします。
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
あらゆる意味で健康な良い年になりますように。
たくさんの夢と希望が楽しめる、
み恵みある年になりますように。
うちの近所、京都府伏見区にある明治天皇陵の横にも乃木神社があります。明治天皇のお墓の横にあるから、京都の人はここが一番重要な乃木神社だと思っています。
実はこの明治天皇陵、秀吉の伏見城が建っていた場所にあります。